- 外壁塗装におすすめの塗料が知りたい
- 外壁塗装に最適な色選びのコツがわからない
- おすすめの外壁材の種類と特徴を知りたい
外壁塗装を行うにあたって欠かせないのが、「塗料の色やメーカー(商品)はどうするか?」だ。
しかし、外壁塗装は高頻度で行うメンテナンスではないため、塗料の色やメーカーについて詳しく知らない人も多い。
そこで本記事では、外壁塗装におすすめの塗料と色について解説する。
また、外壁塗装と関係の深い「外壁材」についても解説するので、外壁塗装を検討している人はぜひ参考にしてみてほしい。
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外壁塗装におすすめの塗料とは?耐久性とコストの違いに注目

外壁塗装の塗料にはいくつかの種類があり、種類ごとに耐久性やコストが異なる。
そのため、まずは外壁塗装の塗料の種類ごとの特徴を知ることが大切だ。ここでは、種類別に外壁塗装の塗料の耐久性とコスト、おすすめの塗料とメーカーを紹介する。
【種類別】外壁塗装の塗料の耐久性とコスト
外壁塗装の塗料の耐久性とコスト(㎡あたりの費用相場)を表にまとめたので、参考にしてみてほしい。
種類ごとの耐用年数とコスト(㎡あたりの費用相場) | ||
---|---|---|
塗料の種類 | 費用相場(1㎡あたり) | 耐用年数 |
アクリル塗料 | 1,200〜1,600円 | 5〜8年 |
ウレタン塗料 | 1,800〜2,000円 | 8〜10年 |
シリコン塗料 | 2,000〜3,000円 | 10〜15年 |
ラジカル塗料 | 2,500~3,500円 | 8〜16年 |
フッ素塗料 | 3,000〜4,000円 | 15〜20年 |
ナノテク塗料 | 3,500〜4,500円 | 18〜20年 |
無機塗料 | 4,500〜5,500円 | 20〜25年 |
次に、各塗料の特徴を紹介する。
アクリル塗料
アクリル塗料は外壁塗装に使用する塗料の中でも最も安価な塗料だ。
近年では住宅の外壁に使用するケースは少なく、ほとんどの場合は倉庫など外壁塗装費用を抑えたいときに使用される。安価なので定期的な塗り替えをしやすいのが特徴だ。
ウレタン塗料
ウレタン塗料は近年住宅に使用される塗料の中では実質的に最も安価な塗料だ。
ただし耐用年数が短いため、住宅で使用されるケースは少なく、商業施設など外壁塗装コストを抑えたいところで使用されるケースが多い。
また、中古住宅を売り出す際に住宅の見栄えを良くしておくために使用する人も多い。
シリコン塗料
シリコン塗料は住宅の外壁塗装においてスタンダードな塗料の1つだ。
耐用年数とコストのバランスが良いため、外壁塗装費用を抑えながらある程度の性能も確保したい人におすすめだ。
耐用年数は10年を超えるため、アクリル塗料やウレタン塗料よりもコストパフォーマンスが高い。
ラジカル塗料
ラジカル塗料は現在最も人気のある塗料だ。
塗料(塗膜)の劣化要因であるラジカル(活性酵素)の発生を抑制し、外壁のチョーキング(劣化により白い粉状の物質が発生すること)を防止してくれる。
ちなみに、アクリル塗料やシリコン塗料などが成分由来の名称なのに対して、ラジカル塗料は「機能由来の名称」となる。
そのため、厳密には「ラジカル制御型シリコン塗料」といった区分になる。
フッ素塗料
フッ素塗料はフッ素樹脂を主成分とする塗料だ。ラジカル塗料よりも価格は上がるが、シリコン塗料よりも耐用年数が長く、よりコストパフォーマンスの優れた塗料となっている。
高層ビルなど手入れの難しい施設で使用されることが多い。密着性が高いため、紫外線や雨風などによって塗装(塗膜)の浮きを防止できる。
ナノテク塗料
ナノテク塗料は樹脂をナノレベル(10億分の1)まで小さくした外壁塗装の塗料だ。
ナノテクを塗料に取り入れることで密着性が非常に高くなり、「汚れにくい」「色褪せにくい」「シックハウス症候群になりにくい」といった多くのメリットがある。
また、ナノテク塗料には酸素を遮断する性質があるため燃えにくく、防火性能も認められている。
無機塗料
無機塗料は数ある塗料の中でも最上位クラスの塗料だ。
無機塗料は石やガラスなどの無機物(炭素を含まない物質)を主成分とする塗料であり、無機物は紫外線に強く劣化しにくいという性質がある。
このため耐用年数が最も長く、耐候性や防汚性も非常に高い。価格は高いが、最高クラスの性能で外壁を守りたい人におすすめの塗料だ。
おすすめの塗料1|パーフェクトトップ
ではここから、具体的におすすめしたい商品を3つ紹介する。
1つめのおすすめ塗料は日本ペイントが販売するパーフェクトトップだ。ラジカル塗料に分類され、性能とコストパフォーマンスに優れている。
標準的な塗料と同程度の価格でありながら、ラジカル塗料ならではの耐久性がある。
パーフェクトトップの大きな特徴は「親水性」があることだ。親水性とは水との親和性が高いことを意味し、水に溶けやすい・混ざりやすい・濡れやすいといった性質を表す。
パーフェクトトップは親水性があるため塗膜を水が広がりやすく、水が汚れの下に潜り込み、洗い流してくれる性質がある。
雨が降れば外壁に付着した汚れやホコリを洗い流してくれる性能があるため、綺麗な外壁を保ちやすいのが特徴だ。
おすすめの塗料2|アレスダイナミックTOP
2つめのおすすめ塗料は関西ペイントのアレスダイナミックTOPだ。パーフェクトトップと同じくラジカル塗料であり、耐久性とコストパフォーマンスに優れている。
アレスダイナミックTOPの大きな特徴は、「雨の日でも塗装できる付着力の高さ」だ。
一般的な塗料は湿度が85%を超えると塗装規格から外れてしまうが、アレスダイナミックTOPなら湿度85%以上でも塗装できる。
そのため、梅雨時期など雨や湿度が気になるシーズンでも、工期を伸ばさずに塗装できる可能性が高い。
おすすめの塗料3|エスケープレミアムシリコン
3つめのおすすめ塗料はエスケー化研のエスケープレミアムシリコンだ。
パーフェクトトップやアレスダイナミックTOPと同じラジカル塗料であり、同じく耐久性とコストパフォーマンスに優れている。
エスケープレミアムシリコンの大きな特徴は、「艶があり長期間持続すること」だ。
従来の塗料に比べると外壁の艶を保ちやすく、美しい外壁を長期間維持できる。また、同価格帯の塗料の中でも耐用年数が長い。
ただし、艶が高い一方で「艶が強すぎる」と感じる人もいる。マットな質感が好きな人は、パーフェクトトップやアレスダイナミックTOPを検討するといいだろう。
おすすめの塗料メーカー3選
続いて、おすすめの塗料メーカー3選を紹介する。それぞれどのような特徴・商品ラインナップがあるかを見ていこう。
①日本ペイント
日本ペイントは創業125年を超える老舗塗料メーカーだ。日本国内の塗料シェアNo.1であり、アジア圏でもシェアNo.1を獲得している。
- パーフェクトトップシリーズ
- サーモアイシリーズ
- ピュアライドUBプロテクトシリーズ
パーフェクトトップシリーズ以外にもさまざまな商品ラインナップがあり、用途・性能などに合わせて塗料を選べるのが大きな特徴だ。
サーモアイシリーズは遮熱塗料の中でもトップクラスの性能を持ち、住宅内の気温を快適に保つ役割もある。
②関西ペイント
関西ペイントは創業100年を超える老舗塗料メーカーだ。外壁塗装業界におけるシェア率は日本ペイントに次いで高く、商品ラインナップも豊富だ。
- アレスダイナミックシリーズ
- アレスアクアシリーズ
- セラMシリーズ
前述のように、関西ペイントのアレスダイナミックTOPは雨の日でも塗装できる唯一の塗料だ。
これに代表されるように、日本ペイントには独自技術を取り入れた塗料が多く、さまざまな性能がある。
③アステックペイント
アステックペイントは2000年に創立された比較的新しい塗料メーカーだ。高品質・低価格な塗料を展開しており、コストパフォーマンスの高さから人気が上昇している。
- 超低汚染リファインシリーズ
- REVOシリーズ
- スーパーシェネツサーモシリーズ
新興塗料メーカーのため性能が不安視されることもあるが、近年では技術力の高さが認められ、アステックペイントの商品を取り扱う外壁塗装御すはも増えている。
コストパフォーマンスの高い塗料を使用したいなら、検討すべき塗料メーカーだ。
外壁塗装の塗料はさまざまな要素を考慮して選ぼう
ここまで、外壁塗装の塗料の種類やそれぞれの耐用年数・コスト、おすすめの塗料などを紹介した。塗料を選ぶときに押さえるべきポイントは以下のとおりだ。
- 予算と塗料の価格
- 塗料の機能性
- 建物の立地
- 外壁と塗料の相性
- メンテナンス計画
- 住み替えの予定
このように、外壁塗装の塗料はさまざまな要素を考慮して選ぶ必要がある。
そのため、「〇〇塗料は安いから」「〇〇塗料は耐用年数が長いから」といった塗料の特徴だけで決めてしまうと、後悔する可能性がある。
外壁塗装の塗料を決める前に、まずは信用できる外壁塗装業者を探して、塗料選びの相談をするといいだろう。
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外壁塗装で人気の色と色選びのコツ

外壁塗装の塗料は、商品ごとの特徴や性能だけでなく「色」にも着目してほしい。
外壁の色によって住宅の雰囲気はガラッと変わるため、色選びで住み心地が変わると言っても過言ではない。ここでは、外壁塗装で人気の塗料色について紹介する。
外壁の汚れが目立ちにくい塗料色
まずは、外壁塗装の塗料色を選ぶ際に特に気になる3つの観点から、どのような系統の色を選ぶと良いのかを解説する。
1つめのポイントは外壁の汚れが目立ちにくさだ。家の外壁は紫外線や雨風に常にさらされているため、汚れが付着しやすい。
塗料の性能によって汚れを付きにくくすることも可能だが、塗料の色によって汚れを目立ちにくくするのも効果的だ。
- グレー系
- ブラウン系
- ベージュ系
- アイボリー系
- ホワイト系
- ブラック系
- レッド系
- ブルー系
- イエロー系
意外なことに、ブラック系の塗料色は汚れが目立ちやすい。白っぽい汚れが付着するとコントラスト比が高く、目立ちやすいのだ。
汚れが目立ちにくい色とは基本的に、「汚れと同化しやすい色」となっている。
断熱効果がある塗料色
2つめのポイントは断熱効果だ。塗料は商品の性能によって断熱性(遮熱性)が異なるが、色によっても異なる点に注意してほしい。
外壁の断熱性を高めると屋内の気温を快適に保てるようになる。
- ホワイト系
- ベージュ系
- アイボリー系
- ライトグレー系
- ブルー系
- グリーン系
- ブラック系
- ダークグレー系
- ブラウン系
- レッド系
ホワイト系・ベージュ系ほどではないが、ブルー系・グリーン系にも一定の断熱効果がある。
「断熱性を意識すると外壁の色が地味になる」と不安な人は、日照箇所によって変化をつけるツートンカラーを検討するのもいいだろう。
時間が経っても褪せにくい塗料色
3つめのポイントは時間が経っても褪せにくいかどうかだ。外壁は常に紫外線に晒されているため、系年によって色褪せていくのが特徴だ。
時間が経っても褪せにくい塗料色を選ぶことで、外壁の美しい状態を長期間保つことができる。
- ホワイト系
- ブラック系
- ベージュ系
- アイボリー系
- グレー系
- ブラウン系
- ブルー系
- グリーン系
- レッド系
- イエロー系
- パープル系
外壁をレッド系・イエロー系・パープル系だけで塗装する家は少ないだろうが、これらの色をアクセントとして入れることは多い。
日照箇所によってはベースカラーの部分よりも色褪せが早く進むため、外壁塗装でこれらの色を利用する際は使用箇所に十分注意してほしい。
外壁塗装で人気の塗料色5選
続いて、外壁塗装で人気の塗料色を5つ紹介する。色によって住宅の雰囲気がどのように変わるのか、参考にしてみてほしい。
1. ベージュ系
ベージュ系の塗料は、汚れが目立ちにくい・断熱性がある・褪せにくいと3拍子揃った色であることから人気が高い。
色の雰囲気としては温かみと落ち着きがあり、屋根の色をブラック系・ブラウン系にすれば締まりも出る。
元来、「ベージュはお洒落な色」というイメージが強いため、さまざまな面から考えてもおすすめの色だ。
また、ホワイト系・ブラウン系・ブラック系とのツートンカラーにすれば、雰囲気をガラッと変えることもできる。
2. ホワイト系
ホワイト系の塗料は、汚れの目立ちやすさはあるが、断熱性が高く褪せにくい色として人気がある。
外壁をホワイト系にすると印象が非常に明るくなるため、開放感のある雰囲気を演出できる。
ただし、ホワイト系にはさまざまな色があるため「色選びが難しい」というのが注意点だ。
ナチュラルホワイト・クールホワイト・ウォームホワイトなど、色ごとの特性を知り、最適なホワイト系を選べるようにしよう。
3. グレー系
グレー系の塗料も汚れの目立ちにくさ・断熱性・褪せにくさという特徴を揃えている。品があり落ち着いた雰囲気を演出できることから、幅広い世代に人気の塗料だ。
また、グレー系を外壁塗装に用いるときは、ライトグレーとダークグレーのツートーンカラーを採用する人も多い。
配色パターンによって雰囲気がガラッと変わるため、慎重に色選びを進めよう。
4. ブラウン系
ブラウン系の塗料は、汚れが目立ちにくく褪せにくい色だ。ブラウン系の中でも特に人気があるのが「モカ」であり、上品さと落ち着いた雰囲気、可愛らしさも兼ね備えている。
素朴でありながら大人っぽさも感じられるため、万人ウケしやすい色だ。
ただし普遍的な印象を与えることもあるので、「オリジナリティを出したい」と思ったら、アクセントカラーを入れるといいだろう。
5. ブラック系
ブラック系の塗料は、褪せにくく幅広い世代に人気のある色だ。
汚れが目立ちやすく断熱性が低いという特徴もあるが、モダンな印象を演出できるため、「存在感のある外壁にしたい」という人におすすめだ。
一方で、外壁をブラック系で統一すると「重厚感が出過ぎてしまう」という注意点もある。
基本的にはブラック系をベースカラーとして、グレー系やブラウン系をアクセントとして取り入れよう。
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おすすめの外壁材とは?種類・特徴とおすすめ外壁材メーカー

外壁をリフォームするにあたって、外壁塗装と同時に「外壁の張り替え(またはカバー)」を検討する人も多いだろう。
そこで知っておきたいのが、外壁材ごとの特徴やコストだ。ここでは、種類別に外壁材の特徴とコスト、おすすめの外壁材とメーカーを紹介する。
【種類別】外壁材の特徴とコスト
外壁材の塗料のコスト(㎡あたりの費用相場)とメンテナンス性を表にまとめたので、参考にしてみてほしい。
外壁材ごとの費用相場(1㎡あたり)とメンテナンス性 | ||
---|---|---|
外壁材の種類 | 費用相場(1㎡あたり) | メンテナンス性 |
モルタル | 1,500〜4,000円 | 5〜10年 |
窯業系サイディング | 3,500〜5,000円 | 7〜8年 |
金属系サイディング | 4,000〜6,000円 | 10〜15年 |
木質系サイディング | 6,000〜8,000円 | 7〜10年 |
樹脂系サイディング | 7,000〜9,000円 | 10〜20年 |
タイル | 7,000〜9,000円 | 10〜15年 |
ALC(軽量気泡コンクリート) | 7,000〜15,000 | 10〜15年 |
次に、外壁材の特徴を紹介する。
モルタル
モルタルは水・セメント・砂などを混ぜ合わせて作る外壁材だ。
モルタルを使用した外壁は継ぎ目がないため美しい仕上がりになり、耐火性の高さから人気の外壁材の1つとなっている。
また、コストが安く商品によってはメンテナンス性も高いため、コストパフォーマンスの高い外壁材でもある。
窯業系サイディング
窯業(ようぎょう)系サイディングは、木材繊維とセメントなどを板状に薄く加工した外壁材だ。製造工程において窯の中で高熱処理を行うため、窯業系サイディングと呼ばれている。
日本の住宅におけるシェア率が最も高く、その理由はコストパフォーマンスの高さと優れた耐火性にある。
金属系サイディング
金属系サイディングは金属板と断熱材を一体化させた外壁材だ。軽量かつ耐久性・耐火性に優れており、耐震性も高いため地震の影響を受けにくい。
また、積雪のある地域や寒冷地域では凍害に強い特性も持つ。一方、塩害には弱いため海に近い立地には向かない。
木質系サイディング
木質系サイディングは天然木や合板などの木材を主原料とした外壁材だ。自然な木目模様を演出できる外壁材として、ナチュラルテイストな住宅を建てる人から人気がある。
耐久性や耐候性を高めるため、防腐処理や表面コーティングが施されている。
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂(プラスチックの仲間)を主原料とする外壁材だ。耐久性が高く凍害などにも強いため、北米では約50%のシェアを占めている。
日本においても、紫外線や雨風などの影響を受けにくいため、美しい外壁を長期間保てるのが特徴だ。
タイル
タイルは石や粘土などの素材を高温で焼き固めて作られる外壁材だ。タイルは無機質素材なので紫外線や雨風に非常に強く、美しい外観を長期間保てる外壁材として人気が高い。
また、高級感・重厚感を演出できることから、デザイン性の高い住宅でよく用いられている。
ALC(軽量気泡コンクリート)
ALC(軽量気泡コンクリート)は、珪石・セメント・生石灰・アルミ粉末を主原料とする外壁材だ。コンクリートよりも4分の1も軽く、無機質系の素材なので紫外線や雨風にも強い。
また、他の外壁材と比べて軽量なため住宅への負担が少なく、地震の影響も受けにくい。
おすすめの外壁材1|窯業系サイディング
では、外壁材についてもおすすめを3つ紹介しよう。
1つめのおすすめの外壁材は窯業系サイディングだ。
- デザイン性が高い
- コストパフォーマンスが高い
- 工期が短い
- 耐火性に優れている
窯業系サイディングは、色や形のバリエーションが豊かでさまざまなデザインでの施行が可能だ。
レンガ調・タイル調・石目調など選択肢が豊富なので、住宅を自由に設計しやすいのが特徴だ。
また、大量生産に向いているため他の外壁材よりも価格が安く、コストパフォーマンスが高い。
デザイン性とコストパフォーマンスを両立させたいなら、基本的には窯業系サイディングを選ぶといいだろう。
おすすめの外壁材2|金属系サイディング
2つめのおすすめの外壁材は金属系サイディングだ。
- 断熱性が高い
- 軽量で耐震性が高い
- ひび割れのリスクが少ない
- 凍害に強
金属系サイディングは、断熱材を用いた裏打ち材と組み合わせて加工されているため断熱性の高い外壁材だ。
また、窯業系サイディングに比べると重量が4分の1程度と軽く、耐震性が高いのも特徴だ。
地震によって生じるひび割れ(クラック)のリスクも低いため、地震による自然災害リスクが高い地域では金属系サイディングを検討してほしい。
おすすめの外壁材3|樹脂系サイディング
3つめのおすすめの外壁材は樹脂系サイディングだ。
- 凍害・塩害に強い
- メンテナンス性が高い
- 防水性が高い
- 軽量で耐震性が高い
- 汚れを落としやすい
樹脂系サイディングは、金属系サイディングや樹脂系サイディングよりも機能性が高く、凍害だけでなく塩害にも強いため海が近い立地でも採用できる外壁材だ。
価格は高いが、メンテナンス性が高いためコストパフォーマンスで比較すると、他の外壁材と同等になる可能性もある。
価格は多少高くてもコストパフォーマンスが高く、メンテナンスの手間を少なくしたい人は樹脂系サイディングを検討しよう。
おすすめの外壁材メーカー3選
続いて、おすすめの外壁材メーカー3選を紹介する。それぞれどのような特徴・商品ラインナップがあるかを見ていこう。
1. ニチハ
ニチハは創業75年を超える老舗外壁材メーカーだ。窯業系サイディングのシェアNo.1であり、実質的に外壁材業界のトップ企業だ。
- プレミアムシリーズ
- モエンサイディングシリーズ
- iシリーズ/iシリーズplus
ニチハが販売する窯業系サイディングは、「汚れを簡単に落とせる」ことで有名だ。
これは、空気中の水分を取り込み、外壁の表面に薄い膜を作るマイクロガードという技術によるものである。
プレミアムシリーズは特に人気が高く、塗膜の変色・褪色を30年保証しているのが大きな特徴だ。
2. ケイミュー
ケイミューは2003年に創立された比較的新しい外壁材メーカーだ。親水性・耐震性・断熱性・遮音性に優れた商品を展開している。
- 光セラシリーズ
- Legerairシリーズ
- 親水コートシリーズ
窯業系サイディングが中心的な商品であり、光セラシリーズは光媒介で汚れを分解する機能がある。
その汚れが雨で洗い流されるため、外壁の美しい状態を長期間保つことができるのが特徴だ。
Legerairシリーズは、光セラシリーズに銅を背後することで防藻効果も高めている。
3. 旭トステム外装
旭トステム外装はLIXILグループの外壁材メーカーだ。サイディング同士のつなぎ目を目立ちにくくする、シーリングレス工法が特徴である。
- SHiZENシリーズ
- Danサイディングシリーズ
- WALL-Jシリーズ
他の外壁材メーカーに比べると樹脂系サイディングやタイルなど、高級志向の商品も幅広く取り扱っている。
金属系サイディングのDanサイディングシリーズはセルフクリーニング機能があるため、綺麗な状態が長期間保たれやすい。
また、旭トステム外装株式会社の金属系サイディングは、深い陰影があるデザインが特徴的だ。
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外壁塗装を成功させるためのポイント

外壁塗装を成功させるために最も大切なのは、「優良な外壁塗装業者を選ぶこと」だ。
外壁の状態や外壁材に合った塗装プランを提案してくれる優良な外壁塗装業者なら、適切なコストで納得に行く仕上がりを実現してくれる。
ここでは、外壁塗装業者を選ぶときのポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
外壁塗装業者を選ぶときのポイント
外壁塗装業者を選ぶときのポイントは、以下の7つだ。
- ヒアリングは丁寧か?
- 実地調査は行うか?
- 診断書を出しているか?
- 見積もりはわかりやすいか?
- 悪質な業者ではないか?
- 工事実績は豊富か?
- 良い口コミは多いか?
ポイントごとに詳しく解説するので、これらのポイントを押さえた上で外壁塗装業者を選んでみてほしい。
①ヒアリングは丁寧か?
外壁塗装では、外壁の状態や外壁材、塗装面積などをもとにして最適な塗装プランや全体の費用が決まる。
そのため、優良の外壁塗装業者を見極めるポイントとしてまず大切なのが、「丁寧にヒアリングを行っているか」どうかだ。
優良の外壁塗装業者は見積もり前のヒアリングが非常に丁寧で、お客の疑問・不安にも答えながら進行するという特徴がある。
それに対して、ヒアリングもそこそこに見積もりを出すような外壁塗装業者は、納得のいく仕上がりになる可能性は低い。
②実地調査は行うか?
外壁塗装業者を選ぶときは、ヒアリングの丁寧さだけでなく、実地調査を行っているかどうかも重視してほしい。
たとえば、外壁の状態や外壁材ついて電話で細かくヒアリングをしても、実地調査を行わなければ正確な見積もりは出せない。
実地調査を行い、目視や外壁の状態や外壁材を確認しなければ発見できない補修部分も多い。
優良の外壁塗装業者なら、工事中・工事後のトラブルを避けるため、あるいはお客が満足する仕上がりを目指すため、実地調査を必ず行っている。
また、実地調査にきた外壁塗装業者の担当者が、約束の時間どおりに訪れたか、調査項目について明確な説明があったかなどもチェックしてほしい。
③診断書を出しているか?
実地調査後は、外壁の診断書を作成する外壁塗装業者がほとんどだ。外壁塗装の診断書とは、外壁の中で補修が必要な箇所や劣化している付帯部など、外壁の状態を表す書類のことだ。
一般的には、この診断書をもとにして塗装プランを提案していく。しかし、外壁塗装業者の中には、診断書を作成またはお客と共有しないケースもある。
実地調査を行う外壁塗装業者であっても、診断書をもとに住宅に合わせた塗装プランを提案しないようなら、優良の外壁塗装業者とは言えない。
また、診断書に記載している事項について、こちらの質問に明確に回答してくれるかどうかも重要だ。
④見積もりはわかりやすいか?
外壁塗装業者が作成する見積もり書がわかりやすいかどうかも、優良の外壁塗装業者を見極めるポイントの1つだ。
お客の立場になって考えられる外壁塗装業者なら、次のように工事工程に沿った細かい見積もり書を作成する。
外壁塗装の見積書の例 | |||||
---|---|---|---|---|---|
品目・品番 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 | |
足場仮設 | − | − | − | ¥243,720.00 | |
1 | 作業用足場架け払い | 270.8 | 架㎡ | ¥700 | ¥189,560.00 |
2 | 飛散防止ネット | 270.8 | 架㎡ | ¥200 | ¥54,160.00 |
養生・下地処理 | − | − | − | ¥185,235.00 | |
3 | 高圧洗浄 | 180.5 | ㎡ | ¥150 | ¥27,075.00 |
4 | 養生用メッシュシート | 270.8 | ㎡ | ¥200 | ¥54,160.00 |
5 | コーキング剤(打ち直し) | 60 | m | ¥1,000 | ¥60,000.00 |
6 | コーキング剤(増し打ち) | 55 | m | ¥800 | ¥44,000.00 |
外壁塗装工事 | − | − | − | ¥422,675.00 | |
7 | 下塗(メーカー・商品名) | 159.5 | ㎡ | ¥850 | ¥135,575.00 |
8 | 中塗り(メーカー・商品名) | 159.5 | ㎡ | ¥900 | ¥143,550.00 |
9 | 上塗り(メーカー・商品名)耐候年数8〜10年・施工保証8年 | 159.5 | ㎡ | ¥900 | ¥143,550.00 |
付帯部塗装工事 | − | − | − | ¥132,900.00 | |
10 | 破風板塗装(メーカー・商品名) | 42 | ㎡ | ¥1,200 | ¥50,400.00 |
11 | 軒裏塗装(メーカー・商品名) | 20 | ㎡ | ¥2,500 | ¥50,000.00 |
12 | 雨樋塗装(メーカー・商品名) | 65 | m | ¥500 | ¥32,500.00 |
その他 | − | − | − | ¥128,543.00 | |
13 | 諸経費 | 10 | % | − | ¥98,453.00 |
小計 | ¥1,082,983.00 | ||||
消費税 | ¥10,829.83 | ||||
合計 | ¥1,093,812.83 |
外壁塗装の見積もり書の見方については、以下の記事で詳しく解説しているので、本記事と合わせて参考にしてほしい。

⑤悪質な業者ではないか?
優良の外壁塗装業者のように見えても、悪質なビジネスを展開している業者も存在する。
そうした外壁塗装業者を選んでしまわないように、以下の特徴に該当する業者には気をつけてほしい。
- 何かと契約を急かしてくる
- 必要以上に不安をあってくる
- オリジナル塗料を提案してくる
- 極端な値下げをアピールしてくる
- 見積もり金額が相場からかけ離れている
これらの特徴に当てはまる外壁塗装業者は、悪質なビジネスを展開している可能性がある。
たとえば、「足場の設置・解体が無料」とうたっていても、その他の費用項目を大きく取っているケースがほとんど。
⑥工事実績は豊富か?
優良の外壁塗装業者を選ぶにあたって、工事実績の豊富さもチェックしよう。
「施工実績が多い=優良の外壁塗業者」と安易には判断できないが、外壁塗装の品質を判断する一つの基準になる。
施行実績をチェックする場合は、外壁塗装業者の公式サイトにアクセスして確認してみよう。
⑦良い口コミは多いか?
工事実績の豊富さだけでなく、良い口コミが多く集まっているかどうかも重要だ。
外壁塗装業者の公式サイトで「お客様の声」が掲載されているケースは多いが、基本的にネガティブな口コミが掲載されることはない。
したがって、外壁塗装の口コミサイトや、Googleで投稿されている口コミをチェックしてみよう。
良い口コミだけでなくネガティブな口コミにもしっかりと目を通した上で、最適な外壁塗装業者を選ぼう。
業者選びでは複数会社から相見積もりを取ろう
優良の外壁塗装業者や、最適な塗装プランを提供してくれる業者を選ぶためには、「複数会社から相見積もりを取る」ことが大切だ。
1・2社から見積もりを取っただけでは外壁塗装の相場感がわからず、外壁塗装業者の比較も難しい。
そのため、最低でも3社以上の外壁塗装業者から見積もりを取り、金額や記載項目、提案する塗装プランを比較してみてほしい。
外壁塗装業者の比較は一括見積もりサイトがおすすめ
外壁塗装業者を選ぶ上で相見積もりは大切だが、業者ごとに見積り依頼をするのは時間がかかるため、現実的ではない。そこで、外壁塗装の「一括見積もりサイト」を利用してほしい。
一括見積もりサイトを利用すれば、3社以上の外壁塗装業者から同時に見積もりを取ることも可能だ。
提出された複数社の見積もり書から相場感を把握したり、有料業者を見極めたり、適切な外壁塗装業者選びを効率よく行える。
以下に、おすすめ一括見積もりサイトを3つ紹介するので、ぜひ利用してみてほしい。
おすすめ一括見積もりサイト1|ぬりマッチ

ぬりマッチは、不動産一括査定サイトの大手「リビンマッチ」が運営している、外壁塗装の一括見積もりサイトだ。最大4社の外壁塗装業者から同時に見積もりを取れる。
また、専門アドバイザーの評価が高く、外壁の状態などをヒアリングした上で、条件にマッチした外壁塗装業者から見積もりを取ってくれる。
そのため、「初めて外壁塗装をする」という人でも、安心して利用できるだろう。
外壁塗装を検討し始めたら、まずはぬりマッチを利用して複数の外壁塗装業者から相見積もりを取ろう。
\提携社数700社突破/
おすすめ一括見積もりサイト2|ヌリカエ

ヌリカエは、掲載業者数5,000社を誇る一括見積もりサイトであり、2021年には利用者数No.1を獲得している(東京商工リサーチ調べ)。最大4社の外壁塗装業者から同時に見積もりを取得可能だ。
ヌリカエは匿名でのチャット相談ができるのが特徴だ。LINEのようなトーク画面で外壁塗装についての情報を入力するだけで、専門アドバイザーと情報を簡単に共有できる。
市区町村が実施している助成金も案内してくれるので、外壁塗装費用を押さえたい人にもおすすめしたい。
おすすめ一括見積もりサイト3|タウンライフ 外壁塗装

タウンライフ 外壁塗装は、累計利用者数40万人を超えるタウンライフシリーズの、外壁塗装一括見積もりサイトだ。最大8社の外壁塗装業者から同時に見積もりを取れる。
タウンライフ 外壁塗装は、見積もりを取る外壁塗装業者を自分で決められるのが特徴だ。
そのため、外壁塗装を1回以上行なったことがあり、塗装業者の比較ポイントを把握している人におすすめだ。
おすすめを参考に外壁塗装の色や塗料、外壁材を決めよう

本記事では、外壁塗装におすすめの塗料と色、色選びのポイント、おすすめの外壁材などを解説した。
外壁塗装の塗料や外壁材にはさまざまなグレード・商品があり、それぞれの特徴が異なる。そのため、それぞれの特徴をしっかりと把握した上で、自宅の外壁に合った塗料を検討しよう。
ただし、「初めて外壁塗装をする」という人にとっては、塗料は難しいかもしれない。そこで、信頼できる外壁塗装業者を見つけ、パートナーとして協力してもらうことが大切だ。
信頼できる外壁塗装業者を見つけるためには、まず複数の外壁塗装業者から見積もりを取り、それぞれの金額や記載項目を比較することが大切だ。
効率よく相見積もりをするためにも、本記事で紹介した外壁塗装の一括見積もりサイトをぜひ利用してほしい。
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おすすめの外壁塗装に関するよくある質問

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