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外壁塗装の相場はいくら?坪数別の適正価格と費用を抑える方法まで徹底解説

この記事で解決できるお悩み
  • 外壁塗装の費用相場が知りたい
  • 見積もり金額が適正なのかを見極めたい
  • 外壁塗装の費用を安くする方法を知りたい

外壁塗装を検討する際は、「コツを押さえて費用を安くしたい」と考える人が多いだろう。

また、「100万円以上するって本当?」など、外壁塗装の費用について不安を抱えている人もいるはずだ。

そこで本記事では、外壁塗装の相場や適正価格、費用を抑えるコツなどを解説していく。

まずは外壁塗装の相場感を把握して、塗装業者に提示される金額が適正なのかどうかを、判断するための基礎知識を身につけよう。

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目次

坪数別に見る外壁塗装の費用相場

それではさっそく、外壁塗装の費用相場について紹介する。

外壁塗装の費用は坪数(塗装面積)によって変わる

まず、外壁塗装の費用は住宅の坪数(塗装面積)によって変わる。具体的にどうやって算出するかというと、坪数に「外壁の面積を計算する際の係数」をかけて、おおよその塗装面積を計算する。

外壁の面積を計算する際の係数は「1.2~1.4」とするのが一般的だ。たとえば、1坪あたりの塗装面積は次のように計算する。

1坪(3.3㎡)×1.2〜1.4=おおよその塗装面積

この塗装面積によって相場が異なるので、まずは自宅の坪数から塗装面積を計算してみてほしい。

坪数(塗装面積)ごとの外壁塗装費用の相場

次に、坪数(塗装面積)ごとの外壁塗装費用の相場を紹介する。以下に表にまとめてあるので、参考にしてほしい。

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坪数塗装面積費用相場
2085.8㎡60〜90万円
30128.7㎡65〜100万円
40171.6㎡80〜120万円
50214.5㎡100〜150万円
60257.4㎡120〜180万円
※ 外壁の面積を計算する際の係数は1.3として計算

このように、外壁塗装費用の相場は坪数(塗装面積)によって大きく異なる。まずはおおよそでも、自宅の坪数(塗装面積)から外壁塗装の費用感を把握しておくことが大切だ。

ちなみに、外壁塗装パートナーズが取りまとめたデータによると、外壁塗装にかかった費用の割合は次のようになっている。

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外壁塗装にかかった費用の割合
50万円未満4.9%
50〜74万円5.4%
75〜99万円28.5%
100〜124万円28.5%
125〜149万円18.7%
150〜174万円9.3%
175〜199万円2.8%
200〜224万円1.4%
225〜249万円0.2%
250〜274万円0.0%
275〜299万円0.2%
平均価格113万円
出典:PR TIMES「【調査結果】外壁塗装の相場は113万円、10人に1人が150万円以上。」

費用相場として最も割合が多かったのは、「75〜99万円」と「100〜124万円」となっている。

同じ坪数(塗装面積)でも費用が変わることがある

外壁塗装は坪数(塗装面積)によっておおまかな費用が決まるが、その他にも費用に影響する要素がいくつかある。たとえば、外壁塗装に使用する「塗料」によっても費用は大きく異なる。

たとえば、グレードの低い塗料と高い塗料とでは、外壁塗装費用に30万円以上の差が生じることも珍しくない。この他にもさまざまな要素によって、外壁塗装の費用は変わる。

外壁塗装の費用に影響を与える要素については、本記事で解説しているので、引き続き参考にしてほしい。

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具体的な内訳は?外壁塗装の費用を構成する4つの要素

外壁塗装の適正費用を知るためには、外壁塗装にかかる費用の「内訳」も知っておこう。ここでは、外壁塗装費用を構成する4つの要素について解説する。

外壁塗装の費用内訳と割合

外壁塗装の費用を構成する主な要素は、以下の4つだ。

  • 材料費(塗料含む)
  • 足場の設置・解体
  • 作業にかかる人件費
  • 全体の運営費・諸経費

外壁塗装費用に占める割合は塗装業者によって異なるが、おおよそ次のようになっている。

外壁塗装費用に占める割合
材料費(塗料含む)20%
足場の設置・解体20%
作業にかかる人件費30%
全体の運営費・諸経費30%

外壁塗装を構成する要素の解説

次に、外壁塗装の費用を構成する4つの要素について、詳しく解説する。

材料費(塗料含む)|20%

材料費(塗料含む)とは、外壁塗装に使用する塗料や養生テープ、コーキング材、飛散防止ネットなどのことだ。

とりわけ費用がかかっているのは塗料であり、塗料によっても費用が異なっている。以下は、塗料ごとの費用相場を紹介する。

塗料ごとの費用相場(1㎡あたり)と耐用年数
塗料の種類費用相場(1㎡あたり)耐用年数
アクリル1,200〜1,600円5〜8年
ウレタン1,800〜2,000円8〜10年
シリコン2,000〜3,000円10〜15年
ラジカル2,500~3,500円8〜16年
フッ素3,000〜4,000円15〜20年
ナノテク3,500〜4,500円18〜20年
無機4,500〜5,500円20〜25年

このように、塗料はグレードごとに費用相場が大きく異なる。無機塗料はアクリル塗料に比べると、3・4倍ほどの費用がかかる。

ただし、グレードが高い塗料ほど耐用年数が長いため、コストパフォーマンスで比較をすると、グレードの高い塗料の方がお得な可能性もある。

足場の設置・解体|20%

外壁塗装には足場の設置が欠かせない。また、塗装作業が終了したあとは足場を解体・撤去する必要があるため、これも外壁塗装費用に含まれている。

足場の設置・解体の費用相場は「600〜1,000円/㎡」だ。一般的な費用の計算方法は「建物の外周×高さ×足場単価」で算出される。

足場の設置・解体費用が知りたい場合は、「建物の外周×高さ×600〜1,000円」で計算してみよう。

ただし、構造が複雑な住宅や3階以上ある住宅の場合は、足場の設置・解体の費用相場が高くなる可能性がある。

足場の設置・解体にいくらかかっているのか、外壁塗装の見積書をしっかりとチェックしておこう。

作業にかかる人件費|30%

外壁塗装の費用には、塗装作業を行う技術者の人件費、顧客とやり取りをする事務員の人件費なども含まれている。ちなみに、外壁塗装の費用を大きく占めているのが人件費だ。

人件費は技術が高い人材を起用しているほど高く、作業に取り掛かる人数は工数によっても変わる。

外壁塗装に人件費が具体的にいくらかかっているのかは、塗装業者の見積書をチェックしよう。

全体の運営費・諸経費|30%

外壁塗装には、材料費(塗料含む)・足場費用・人件費以外にも、細かい費用項目がある。それらをまとめた費用が「全体の運営費・諸経費」だ。主に、次のような費用がある。

  • プロジェクトの管理費
  • 事務作業費
  • 廃材の処理費
  • 材料の輸送費
  • 工具・機材のレンタル費
  • 瑕疵保険料

外壁塗装業者によっては、こうした費用をまとめて「運営費・諸経費」としている場合もある。内訳が気になる場合は、塗装業者にしっかりと確認を取ろう。

外壁塗装の見積書の見方

外壁塗装の見積書の様式は、塗装業者によって異なる。ここでは、見積書をどのように見るのが正解なのかを解説する。

必要な作業がすべて記載されているかチェック

一般的な外壁塗装には、次のような作業がある。

  • 足場の設置・解体
  • 高圧洗浄
  • 下地処理
  • 養生
  • 塗装(下塗り)
  • 塗装(中塗り・上塗り)
  • 付帯部の塗装
  • 最終検査
  • 完了検査

見積書では、これらの作業のすべてがしっかりと記載されている必要がある。ただし、最終検査費用などは「諸経費」に含められていることも多い。

見積書に記載のない作業については、費用がいくらかかっているのかを塗装業者にしっかりと確認しよう。

数量が正しく記載されているかチェック

外壁塗装の一般的な見積書では、以下のように数量・単位が記載されている。

見積書を確認した上で、塗装する面積などの数量が正しく記載されているかをチェックしよう。外壁塗装の費用は、塗料の使用量や足場の大きさなどによって変わる。

これらは、塗装業者が算出した数量によって決まるため、しっかりとチェックしておきたい項目だ。

また、構造が複雑な部分については塗装面積を出しにくいが、そうした項目も細かく記載されている塗装業者は信頼性が高い。

逆に、根拠が不明確でおおざっぱに作られた見積書を提出する塗装業者には注意しよう。

塗料のメーカー等が記載されているかチェック

次に、外壁塗装に使用する塗料のメーカー等が記載されているかもチェックしよう。

外壁塗装の塗料にはシリコンやフッ素、無機などさまざまなグレードがある。ただし、同じグレードだからといって同じ性能・単価とは限らない。

塗料の特性はメーカーによって異なるため、外壁塗装の一般的な見積書には塗料のメーカーがしっかりと記載されている。

また、塗料のメーカーに加えて耐候年数・施工保証の期間が記載されていることが多い。これらが記載されていない場合は、塗装業者にしっかりと確認をとっておこう。

塗装は3回塗りを前提としているかチェック

外壁塗装に使用する塗料の多くは、「3回塗り」を前提として耐候年数を決めている。また、一般的な外壁塗装は3回塗りが基本だ。そのため、見積書をチェックして3回塗りを前提にしているかどうかを確認しよう。

ただし、塗料や住宅の状態・仕様によっては、2回・4回塗りになる場合もある。見積書に3回塗り以外の塗装回数が記載されている場合は、なぜその回数なのかの説明を塗装業者に求めよう。

足場の設置・解体の費用項目が記載されているかチェック

外壁塗装は高所作業が基本なので、足場の設置・解体が必ず行われる。そのため、これらの費用項目が記載されているかをチェックしてほしい。

注意しなければいけないのは、「足場の設置・解体の費用項目が記載されていないケース」だ。

外壁塗装における足場の設置・解体には10〜20万円ほどのコストがかかるため、足場の設置・解体の費用項目が記載されないのは、本来ならあり得ない。

しかし、「足場の設置・解体を無料でやります」と、低価格をアピールしている塗装業者もある。

しかし、足場の設置・解体を無料にすると塗装業者の利益がかなり圧迫されるため、その分の費用を他の項目に上乗せしているケースが大半だ。

こうした見積書を提出されると複数の塗装業者での費用比較が難しくなるので、足場の設置・解体の費用項目が記載されているかどうか、しっかりとチェックしよう。

塗装工事の工程が記載されているかチェック

外壁塗装の一般的な見積書は、塗装工事の工程に沿って作成されている。ちなみに、塗装工事の工程は以下のとおりだ。

  1. 近隣挨拶
  2. 現場確認
  3. 足場の設置
  4. 高圧洗浄
  5. 下地処理
  6. 養生
  7. 塗装(下塗り)
  8. 塗装(中塗り・上塗り)
  9. 付帯部の塗装
  10. 最終検査
  11. 完了検査
  12. 足場の解体・養生外し
  13. 清掃

こうした工事工程に沿って記載されている見積書はわかりやすく、優良の塗装業者が多い。

「一式」と記載されている費用項目をチェック

外壁塗装の見積書の中には、数量が「㎡」ではなく「一式」と記載されていることがある。たとえば、下地処理や破損部補修などが必要な場合は、数量に「一式」と記載されることが多い。

この「一式」は「細かい費用を算出できない項目」と考えるのが一般的だが、気になれば塗装業者に遠慮なく質問してみよう。

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外壁塗装の費用に影響するその他の要素

前章では外壁塗装の費用を構成する4つの要素を解説したが、その他にも、費用に影響する要素がいくつかある。ここではその要素を紹介するので、該当する部分がないかチェックしておこう。

外壁の素材

外壁塗装に使用する塗料は同じでも、外壁の素材によって費用が変わることがある。

たとえば、一般的な外壁と、サイディングボードやALC(軽量気泡コンクリート)で仕上げられた外壁とでは、後者の方が費用が高くなる。

これは、サイディングボードやALCの劣化状態に合わせたコーキングが必要になるためだ。モルタルなど目地のない外壁と比べると作業工程が多くなるため、外壁塗装の費用も高くなる。

また、打ちっぱなしなどの外壁については、特殊な外壁塗装が必要になるため、費用がさらに高くなる。

外壁の劣化状態

外壁塗装では、外壁の劣化を補修してから塗装作業に移行する。そのため、外壁の劣化状態によっては費用が大きく変化する。

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外壁の劣化補修の費用相場
劣化状態費用相場主な作業内容
ひび割れ1~10万円/1カ所コーキング剤の擦り込み、外壁材の交換
コーキングの劣化打ち替え:900~1,500円/m
増し打ち:500~900円/m
コーキングの交換、既存のコーキングを打ち増し
サビ500~2,000円/1㎡サビ・古い塗膜を剥がしてサビ止めを塗る
穴・へこみ・欠け1~6万円/1カ所パテで埋めて塗装する、サイディングボードを部分的に張り替え
カビ・藻・コケ200~500円/1㎡高圧洗浄機による洗浄
チョーキング1,900~5,500円/1㎡高圧洗浄後に外壁塗装
外壁表面の膨れ・剥がれ1,700~5,000円/1㎡外壁塗装
サイディングの浮き・反り軽度:1万~2万円
重度:5万~10万円/1枚
軽度の場合はビス打ちで固定、・重度の場合は部分的に張り替え

補修の対象となる箇所・面積が多いほど費用も高くなるため、見積書でしっかりとチェックしておこう。

住宅の階数

外壁塗装では足場を設置するため、足場の大きさによって費用が変わる。足場費用は「住宅の外壁×高さ×単価」によって決まるため、住宅の階数が多いほど費用も高くなる。

また、塗装業者によっては3階以上の住宅に対しては、足場の設置・解体の単価が異なる場合がある。

足場の設置・解体は、外壁塗装費用の中でも大きな割合を占める部分なので、見積書をしっかりとチェックしょう。

もしも「足場の設置・解体費用が高い」と感じたら、塗装業者に対してなぜこの料金なのかを確認してほしい。

住宅の立地

住宅が海沿いや工場の近くなど、外壁へのダメージが強いと思われる場合は、より丁寧な作業が求められる。

たとえば、自宅付近に海がある場合は、潮風や紫外線の照り返しによって、通常よりも外壁のダメージが大きくなる。

近隣に工場がある住宅や幹線沿いの住宅については、粉塵等で外壁が汚染することが少なくない。こうした場合は、一般的な外壁塗装費用よりも高くなる可能性がある。

また、狭小地に建っている住宅は隣地との境界ギリギリにあるケースが多く、足場の設置・解体や塗装作業に通常以上の時間がかかる。

傾斜地などの高低差がある立地なら、通常よりも多くの足場を設置しなければいけない。

このように、立地によっても外壁塗装の費用が変わってくるため、こうした住宅に該当する場合は塗装業者に事前に確認をとっておこう。

塗料の数・塗装のデザイン

外壁塗装で家の雰囲気をガラッと変えたい場合は、複数の塗料を使用したり、塗装のデザイン性を高めたりすることがある。この場合、一般的な外壁塗装よりも費用が高くなるので注意しよう。

たとえば、近年ではデザイナーに塗装デザインを依頼するケースも増えている。そうした場合でも、外壁塗装の費用相場の1.2〜1.5倍になることが多い。

外壁塗装の費用をチェックするときは、使用する塗料のグレードやメーカーだけでなく、塗料の数にも注目しよう。

付帯部の種類・数

外壁塗装における付帯部とは、雨樋(あまどい)や軒天(のきてん)など、外壁の他に塗装が必要な部分のことだ。

住宅にどういった付帯部があるかや、その数によっても外壁塗装の費用が変わる。

以下は、外壁塗装の対象になる主な付帯部とその費用相場。

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付帯部費用相場説明
雨樋(あまどい)550~3,500円/m屋根に降った雨水を軒樋(のきどい)で集めて流す
軒天(のきてん)1,200~1,500円/㎡外壁よりはみ出した屋根の軒先の裏側
破風板(はふいた)650~800円/m切妻屋根の矢切(三角になる部分)に取付けしてある板
鼻隠し(はなかくし)650~800円/m雨樋を取付けしてある板
霧よけ2,200円/m窓の上に取り付けられている庇(ひさし)
笠木(かさぎ)800円/mベランダ・バルコニーの手すり上部に取り付けられる仕上げ材
水切り200円/m住宅の基礎と外壁の境界線に設定されている仕切り材
換気フード500円/個換気ダクトの排気口上部をカバーしている部材
雨戸2,000~3,000円/枚窓のサッシに取り付けられている保護用戸
戸袋2,600円/枚戸を使用しないときに収納していく部分
化粧胴差650~800円/m上部壁材と下部壁材の隙間を埋める横長の板
玄関ドア3,000~4,000円/枚
ベランダバルコニー4,000~6,000円/㎡
窓枠600~1,100円/m
手すり600~3,500円/m
フェンス木部:600~1,100
鉄:600~3,000円/m
シャッター1,500円/㎡

付帯部の塗装は必ず必要なのではなく、劣化具合や顧客の希望によって塗装する付帯部が変わる。

シーズン

外壁塗装は施工するシーズンによっても費用が大きく変わる。外壁塗装の繁忙期は3〜5月・9〜11月だ。

とりわけ、気候が安定する4月末〜5月末、9月中旬〜10月中旬にかけては外壁塗装の依頼が殺到する。

このため、このシーズンの外壁塗装はそれ以外のシーズンと比較した、費用が高くなることがある。

以下に、外壁塗装におけるシーズンごとの特徴をまとめたので、参考にしてみてほしい。

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メリットデメリット
3〜5月外壁塗装に適した気候

天候に左右されることが少ない

窓を閉め切っても過ごしやすい
繁忙期なので費用が高い
依頼が多くスケジュール調整が難しい
6〜8月湿度に注意すれば塗装工事できる
閑散期なので費用が安い
天候により工期が伸びる可能性がある
技術力の低い塗装業者だと雨・湿度の影響で品質が下がる
9〜11月外壁塗装に適した気候
天候に左右されることが少ない
窓を閉め切っても過ごしやすい
繁忙期なので費用が高い
依頼が多くスケジュール調整が難しい
台風で工期が伸びることがある
12〜2月閑散期なので費用が安い
窓を閉め切っても過ごしやすい
日照時間が短いため工期が伸びる可能性がある
豪雪地帯では基本的に工事できない

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外壁塗装の費用を抑えるコツ

外壁塗装の費用は80〜130万円ほどかかるのが一般的なので、これを抑えたいと考える人も多いだろう。

ここでは、外壁塗装の費用を抑えるコツを解説する。取り入れられそうなコツを積極的に取り入れて、外壁塗装の費用を抑えよう。

補助金・助成金制度を活用する

住んでいる市区町村によっては、補助金・助成金制度を活用することで外壁塗装の費用を抑えられる。たとえば東京都品川区では、過去に以下のような補助金・助成金制度を実施している。

品川区「住宅改善工事助成事業」

  • 概要:上限20万円として工事費用(消費税抜きの価格)の10%を助成
  • 条件:以下に掲げる要件を満たしていること
    • この制度を初めて利用すること
    • 予約申込時点で着工前で、令和7年2月28日(金)までに助成申請書類を提出できること
    • 区内施工業者に発注して行う工事であること
    • 助成対象工事費用(消費税抜き)の総額が10万円以上であること
    • 助成対象工事について他の助成制度を利用していないこと
    • 建築基準法その他の関係法令に適合していること
    • 建築確認が必要な工事の場合は、原則として品川区建築課で取得すること
    • 品川区民であること
    • 工事対象住宅(区内)の世帯主であり、現に居住していること
    • 前年所得(所得税法に規定する前年の合計所得金額)が1200万円以下であること
    • 住民税を滞納していないこと
    • 工事対象住宅が賃借の場合は対象工事について所有者から承諾を得ていること

補助金・助成金制度によっては、外壁塗装の費用を数十万円抑えられるので、効果的な費用節約方法だ。

補助金・助成金制度の実施有無は市区町村によって異なるので、住んでいる市区町村に確認しよう。

災害時は火災保険を活用する

台風や大雨といった自然災害の影響によって外壁塗装を行う場合は、火災保険が適用される可能性がある。これにより保険金を請求できれば、外壁塗装費用の全部または一部を節約可能だ。

たとえば、「台風時に飛来したものが外壁に当たり外壁の補修・塗装が必要になった場合」などは、風災として火災保険が適用されることが多い。

ただし、水害や雨漏り、人災による破損については火災保険ではカバーできないので注意してほしい。

住宅総合保険に加入している場合は、火災・風災・落雷だけでなく、水害・雨漏り・人災による破損でも保険金を請求できる。

詳しくは現在加入している火災保険・住宅総合保険をチェックしてみよう。

住宅に対して適切な塗料を選ぶ

外壁塗装に使用する塗料は、グレードやメーカーによって耐用年数が異なる。たとえば、アクリル塗料の耐用年数は5〜8年だが、無機塗料は20〜25年とかなり長い。

耐用年数あたりのコストパフォーマンスで比較すると、無機塗料の方が安くなることは多いが、住宅に対してオーバースペックにならないよう注意してほしい。

たとえば、10年後には家を住みかえる可能性があるのに、無機塗料を選ぶと耐用年数が居住期間を超えることになる。

それならば、耐用年数が10〜15年で比較的安いシリコン塗料を選ぶのがいいだろう。

また、風通しの良い立地にあるにもかかわらず、防カビ機能のある塗料もオーバースペックになる。住宅に対して余分な耐用年数や機能が付いた塗料よりも、住宅に合った塗料を選ぶことが大切だ。

オフシーズンに依頼する

外壁塗装のオフシーズンは、6〜7月・12〜2月だ。塗装業者にとっては閑散期になるため、通常シーズンよりも外壁塗装を安く依頼できる可能性がある。

最も安いのは梅雨のシーズンであり、塗装業者によっては大々的な割引キャンペーンを実施していることもある。

ただし、梅雨のシーズンに依頼する場合は、そのリスクも考慮してほしい。

外壁塗装ができる条件は気温だけでなく湿度も関係しており、湿度の高い環境下での塗装は高い技術を必要とする。

また、雨によって工期が伸びる可能性もあるため、そうした要素を考慮しながら塗装作業のできる塗装業者を選ぶ必要がある。

低品質な塗装業者の場合は、塗装が難しい環境下でも強引に作業を進めて、結果として塗装の質が下がることもある。こうしたリスクを考慮した上で、オフシーズンの依頼を検討しよう。

外壁・屋根の同時塗装を依頼する

塗装業者によっては、外壁と屋根の同時塗装を依頼することで、全体費用を割り引いてくれるケースがある。

また、外壁と屋根の同時塗装を依頼すれば、足場の設置・解体にかかる費用が1回で済む。

外壁塗装を行った数年後に屋根塗装を行う予定があるのならば、外壁・屋根の同時塗装を依頼した方が、長期目線で見て費用を抑えられる傾向にあるのだ。

地域密着型の塗装業者に依頼する

地域密着型の塗装業者は、大手のリフォーム会社に依頼するよりも費用を抑えられるケースが多い。

大手のリフォーム会社はサービス・保証内容が充実しているが、下請け業者に委託しているため、中間マージンが発生する分費用が高くなる。

一方で、地域密着型の塗装業者に直接依頼すれば、中間マージンが発生しないことから、費用を抑えられる。

ただし、大手のリフォーム会社に比べるとサービス・保証内容が不足しているケースがあるので、塗装業者ごとの特徴を知った上で、依頼先を決めることが大切だ。

複数の塗装業者から相見積もりを取る

外壁塗装の費用を抑えるために、地域密着型の塗装業者に依頼するに当たっては、複数の塗装業者から相見積もりを取ろう。

複数の塗装業者の見積もりを比較することで、費用相場や適正価格を把握できる。

また、見積もりをチェックすることで塗装業者の信頼性をある程度確認できるため、優良の塗装業者を選ぶのにも役立つ。

そのため、外壁塗装を地域密着型の塗装業者にお願いしたいときは、必ず相見積もりを取ろう。

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費用を抑えたくてもこんな外壁塗装業者には注意

外壁塗装の費用を抑えたいがあまりに、悪質な外壁塗装業者に引っかかるケースが少なくない。

ここでは、「こんな外壁塗装業者には注意」という特徴を紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

通常ではあり得ない値引き額を提示している

「今なら半額!キャンペーン」など、通常ではあり得ない値引き額を提示してくる外壁塗装業者には注意しよう。

外壁塗装の費用とは、塗装やその他の作業にかかる材料費に人件費が乗るため、適正価格でサービスを提供している塗装業者なら、「半額」などの大幅な割引はあり得ない。

オフシーズンであっても、繁忙期の0.5〜1.0割引きの金額が提示される程度だ。

そのため、通常ではあり得ない値引き額を提示している塗装業者は、大幅値引きを前提として元値を決めている。結果として、他の塗装業者と費用が変わらないか、高くなるケースすらある。

また、そうした塗装業者がまともに事業を展開しているとは考えにくいため、塗装品質が低い可能性もある。

「足場は無料でやります」と売りにしている

外壁塗装の中には「足場は無料でやります」と、足場無料を売りにしているケースがある。

しかし、外壁塗装の足場の設置・解体には、本来なら10〜20万円、ときにはそれ以上の費用がかかる。

足場を無料にすると塗装業者の利益はかなり圧迫されるため、本来ならば足場無料はあり得ない。

前述の大幅値引きする塗装業者と同じように、足場無料を前提として前提として元値を決めているケースが大半だ。

また、足場の設置・解体を無料にしている分、他の費用項目を高めに設定しているため、相見積もりを取ってみると、他の塗装業者よりも費用総額が高く設定されているケースが多い。

居住者の不安をあおるような話し方をしている

塗装業者の仕事は、居住者に依頼されたとおりに塗装するだけでなく、外壁や屋根の状況を診断した上で、最適な補修・提案をすることも含まれる。

しかし、塗装業者の中には居住者の不安を必要以上にあおるような話し方をして、施工費用のかさ増しを狙うケースもある。

そうした塗装業者の多くは、「1年以内に必ず雨漏りしますよ」など、根拠も提示せずに断定的な発言をする。

塗装業者からすれば、このように不安をあおって費用が増えればラッキーであり、施工してしまえば本当に1年以内に雨漏りするのか確かめようもなくなる。

ただし、外壁や屋根の追加補修を提案してくる塗装業者のすべてが、こうした悪質な手口を取っているわけではない。

塗装業者の中には居住者のことを本当に考え、妥当な提案を行なっている業者も多い。

そうした塗装業者は、何が原因で今後どうなる可能性があるのかなどを、根拠を持って論理的に説明してくれる。

また、どうすれば費用を抑えられるかの提案をしてくれる塗装業者もあるので、そうした信頼できる塗装業者の提案については、しっかり検討することをおすすめする。

訪問営業で屋根に登ろうとしてくる

ここ数年、悪質な塗装業者の手口として増えているのが、「ちょっと屋根を見せてください」とお願いしてくる訪問営業だ。

「近くを通りかかったら屋根が破損しているように見えたから」と居住者の不安をあおるが、実際に破損部分はなく、屋根に登らせると訪問営業が自ら屋根を破損させて補修・塗装を提案してくる。

住宅リフォーム・紛争路処理支援センターに寄せられた相談の統計では、訪問販売によるトラブル相談件数が年々増えている。

【住宅リフォーム・紛争路処理支援センター「住宅相談統計年報2023」をもとに作成】

ただし、すべての訪問販売が悪質なわけではないが、現在は訪問販売に頼らなくてもインターネットを活用してさまざまな塗装業者を検索・比較できる。

そのため、基本的には訪問販売に依頼するのではなく、信頼できる塗装業者を自分で見つけるようにしよう。

\提携社数700社突破

外壁塗装の相場は一括見積もりサイトからチェックしよう

外壁塗装の費用を抑えるためには、複数の塗装業者から相見積もりを取り、比較することが大切だ。

しかし、相見積もりを取るのには時間がかかるため、「一括見積もりサイト」の利用をおすすめしたい。

一括見積もりサイトを利用すれば、希望に合った複数の塗装業者から同時に見積もりを取れるため、時間短縮になり、比較もしやすい。

以下に、おすすめの一括見積もりサイトを3つ紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

おすすめの一括見積もりサイト1|ぬりマッチ

ぬりマッチは、不動産一括査定サイトの大手「リビンマッチ」が運営している、外壁塗装の一括見積もりサイトだ。

ぬりマッチを利用すると、最大で4社の塗装業者から相見積もりを取れる。

それぞれ異なる提案内容・見積もりなので比較しやすく、居住している家に合った塗装業者を選べるのがポイントだ。

また、ぬりマッチの公式サイト上で坪数(延床面積)あたりでおおよその塗装費用相場を知ることができるため、不動産業者との交渉を有利に進められる。

「専門アドバイザーに外壁塗装の相談ができる」というのも、ぬりマッチの大きなメリットだ。「初めて外壁塗装をする」という人の場合は、依頼するにあたってさまざまな不安があるだろう。

ぬりマッチなら専門アドバイザーのヒアリングを通じて、おすすめの塗装業者を紹介してもらえる。

塗装業者探しにかける時間を短縮できる上に、希望に沿った塗装業者、安心して依頼できる塗装業者を紹介してもらえるので、おすすめの一括見積もりサイトだ。

「外壁塗装の相見積もりを取りたい」と思ったら、まずはぬりマッチを利用してみよう。

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おすすめの一括見積もりサイト2|ヌリカエ

ヌリカエは、掲載業者数5,000社を誇る一括見積もりサイトであり、2021年には利用者数No.1を獲得している(東京商工リサーチ調べ)

ぬりマッチと同じく最大4社の塗装業者から相見積もりを取れるため、居住している家に合った塗装業者や、より低価格の塗装業者を選べるのがメリットだ。

専門アドバイザーの対応にも定評があり、最適な塗装業者を探してもらえる。

また、ヌリカエは匿名でチャット相談が可能だ。LINEのようなトーク画面で外壁塗装に関する情報を入力することで、住宅などに対する情報を専門アドバイザーと簡単に共有できる。

市区町村が実施している助成金についても案内してくれるため、外壁塗装の費用を抑えられる可能性がある。

ヌリカエに加盟している5,000社もの塗装業者は、登記簿の確認や代表者の身元など、厳しい審査をクリアして掲載されているため、安心して利用できるのも大きなメリットだ。

ぬりマッチと併用して複数の外壁塗装業者から相見積もりを取り、塗装費用をより正確に比較しよう。

おすすめの一括見積もりサイト3|タウンライフ 外壁塗装

タウンライフ 外壁塗装は、累計利用者数40万人を超えるタウンライフシリーズの、外壁塗装一括見積もりサイトだ。

他の一括見積もりサイトにはないメリットとして、タウンライフ 外壁塗装は「相見積もりする会社」を選ぶことができる。

一般的な一括見積もりサイトの場合、利用者の要望に合わせた塗装業者がピックアップされるが、タウンライフ 外壁塗装なら利用者自身がこれを選べる。

そのため、外壁塗装を何度か行なったことがあり、塗装業者の比較ポイントを熟知している人はタウンライフ 外壁塗装がおすすめだ。

また、タウンライフ 外壁塗装で相見積もりを取ると、「リフォーム補助金まるわかりBOOK」と「成功するリフォーム7つの法則」を特典としてもらえる。

外壁塗装だけでなく、リフォームについても検討している人は、タウンライフ 外壁塗装で有益な情報を獲得しよう。

一括見積もりサイトを利用して外壁塗装費用を抑えよう

本記事では、外壁塗装の相場や適正価格、費用を抑えるコツなどを解説した。その内容を以下にまとめる。

坪(塗装面積)ごとの費用相場
  • 20坪(85.8㎡):60〜90万円
  • 30坪(128.7㎡):65〜100万円
  • 40坪(171.6㎡):80〜120万円
  • 50坪(214.5㎡):100〜150万円
  • 60坪(257.4㎡):120〜180万円
外壁塗装の費用を抑えるコツ
  • 補助金・助成金制度を活用する
  • 災害時は火災保険を活用する
  • 住宅に対して適切な塗料を選ぶ
  • オフシーズンに依頼する
  • 外壁・屋根の同時塗装を依頼する
  • 地域密着型の塗装業者に依頼する
  • 複数の塗装業者から相見積もりを取る
こんな外壁塗装業者には注意
  • 通常ではあり得ない値引き額を提示している
  • 「足場は無料でやります」と売りにしている
  • 居住者の不安をあおるような話し方をしている
  • 訪問営業で屋根に登ろうとしてくれる
おすすめの一括見積もりサイト
  • 実績豊富な「ぬりマッチ」
  • 登録業者が多い「ヌリカエ」
  • 特典がもらえる「タウンライフ 外壁塗装」

外壁塗装の費用は、塗料や足場の大きさだけでなく、シーズンや付帯部の種類・数などによっても大きく異なる。

そのため、まずは複数の塗装業者から相見積もりを取り、費用が適正かどうかを、比較・判断することが大切だ。

また、相見積もりによって外壁塗装の費用を10万円以上安くできるケースも多いので、最低でも3社以上から相見積もりを取ってほしい。

そのときは、複数の外壁塗装業者から同時に見積もりを取れる、一括見積もりサイトを利用しよう。

\提携社数700社突破

外壁塗装の相場に関するよくある質問

外壁塗装の費用の支払い方法には何がある?

外壁塗装にかかった費用の主な支払い方法は、現金または銀行口座振込だ。ただし、あまり多くはないがクレジットカード払いに対応している塗装業者もある。

クレジットカード払いならポイントを獲得できるため、一括見積もりサイトを利用して探してみよう。

コストパフォーマンスが高い塗料は?

塗料のコストパフォーマンスは、1㎡あたりの塗料費用と耐用年数によって決まる。

コストパフォーマンスが最も高いのは「無機塗料」であり、費用相場が4,500〜5,500円/1㎡なのに対して耐用年数は20〜25年となっている。

なおかつ、高機能で環境性能も高いため、コストパフォーマンスを重視するなら無機塗料がおすすめだ。

ただし、20年未満で住み替える予定があるなら、オーバースペックになる可能性があるので注意してほしい。

外壁塗装の費用をシミュレーションする方法は?

外壁塗装の費用は、項目あたりの相場を知っていれば自分でもシミュレーションできる。ただし正確性に欠けるため、一括見積もりサイトがおすすめだ。

一括見積もりサイトなら複数の塗装業者から同時に見積もりを取れるため、正確な見積もりを素早く入手できる。

また、簡易的なシミュレーション機能を利用できる一括見積もりサイトもあるので、ぜひ利用してみてほしい。

地域ごとに外壁塗装の費用にはどれくらい差が出る?

外壁塗装の費用は、地域ごとに20〜50万円の違いが出ることがある。ちなみに「都心部だから高い」というわけではない。

地方でも気候・環境によって外壁塗装の費用相場が高くなるため、「都心部よりも地方の方が費用が高い」というケースもある。

また、都心部は塗装業者が集中していることから価格競争が進み、地方よりも安く依頼できるケースがある。

\提携社数700社突破

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