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外壁塗装のよくあるトラブルとは?事例ごとの防止策と解決策・相談先を徹底解説

この記事で解決できるお悩み
  • 外壁塗装でよくあるトラブルが知りたい
  • 外壁塗装のトラブルを未然に防ぎたい
  • 外壁塗装のトラブルが起きた際の対処法がわからない

外壁塗装では、いくつかの予防ポイントを押さえなければさまざまなトラブルが発生する可能性がある。

事実、国民生活センターには、塗装工事に関するトラブルの相談が毎年数千件も寄せられている。

外壁塗装でトラブルに遭わず満足のいく仕上がりを目指すためには、トラブルの事例・解決策・予防策を知ることが大切だ。

そこで本記事では、外壁塗装のよくあるトラブルを解説していく。

「初めての外壁塗装で何かと不安」という人や、過去に外壁塗装でトラブルに遭ったことのある人は、ぜひ参考にしてみてほしい。

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目次

知っておきたい!外壁塗装でよくあるトラブル

外壁塗装でよくあるトラブルは、大きく3つのシーンに分けられる。

  • 外壁塗装の契約前後
    • 契約内容と違った、外壁塗装業者と連絡が取れないなど
  • 外壁塗装の工事中
    • 近隣から苦情が来た、自宅のものを汚された・壊されたなど
  • 外壁塗装の施工後
    • 仕上がりがイメージと違った、追加費用を請求されたなど

これらのトラブルは、外壁塗装業者に非があることが多い。

しかしながら、トラブルが起きてからでは取り返しのつかないケースもあるため、外壁塗装でよくあるトラブルを知り、予防策を講じることが何より大切だ。

次章から、外壁塗装の契約前後・外壁塗装の工事中・外壁塗装の施工後のシーンに分けて、外壁塗装でよくあるトラブルと解決策・予防策を解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

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外壁塗装の契約前後でよくあるトラブル

まずは外壁塗装の契約前後でよくあるトラブルから解説する。

  • 塗装費用を前払いしたのに連絡が取れない
  • 塗装費用を支払ったあとに会社が倒産した
  • 訪問営業にきた塗装業者と契約してしまった
  • 解約しようとしたら違約金を請求された
  • 見積もり内容の説明が不十分
  • 診断書や工事内容の書面が共有されていない

各トラブルの概要と解決策、予防策を解説していく。

塗装費用を前払いしたのに連絡が取れない

外壁塗装業者に見積もりを出してもらい、塗装費用を前払いしたのに「連絡が取れない」というトラブルは少なくない。いわゆる、お金を持ち逃げされてしまうパターンのトラブルだ。

お金を持ち逃げする外壁塗装業者はもちろん悪いのだが、依頼者側の確認不足により起こることが多い。明らかな詐欺行為なので、不審点などを事前にチェックしておくことで予防できる。

<解決策>

塗装費用を前払いしたのに外壁塗装業者と連絡が取れない場合は、国民生活センターに連絡しよう。

ただし、外壁塗装業者としての実態がなく、明らかな詐欺行為だと認められる場合は、国民生活センターではなく警察に連絡してほしい。

ちなみに詐欺によってお金を持ち逃げされた場合、支払った塗装費用が返ってくる保証はない。

そのため、こうした詐欺に遭わないためにも、このトラブルの予防策をしっかりと押さえた上で、信頼性のある外壁塗装業者を選んでほしい。

<予防策>

塗装費用を前払いしたのに連絡が取れないというトラブルは、訪問営業で外壁塗装を依頼したときによくあるトラブルだ。

そのため、訪問営業で来た外壁塗装業者に対して、外壁塗装を依頼するのは基本的に避けよう。

ただし、訪問営業だからといって必ずしも詐欺とは限らない。

「診断内容・見積もり内容もしっかりしているし信頼できそうな業者」と思ったら、その外壁塗装業者のホームページをまずはチェックしてみよう。

外壁塗装業者として実態があるかどうかや、悪い口コミが集まっていないかをしっかりと確認した上で、依頼可否を判断してほしい。

ちなみに、塗装費用の前払いを請求してくる外壁塗装業者には十分注意してほしい。

前述のように詐欺行為の可能性があり、実態のある外壁塗装業者でも前払いではトラブルに発展するケースが多いからだ。

塗装費用を支払ったあとに会社が倒産した

外壁塗装業者に見積もりを出してもらい、塗装費用を支払ったあとに「会社が倒産した」というトラブルも多からずある。

塗装費用を支払ったあとに会社が倒産すれば、支払ったお金は基本的に戻ってこない。

外壁塗装業者がいつ倒産するかどうかは見た目からではわからないため、このトラブルは予防が難しい。

そのため、予防策をしっかりと講じて、「倒産しそうな会社には依頼しない」ことが大切だ。

<解決策>

塗装費用を支払ったあとに会社が倒産してしまった場合、破産管財人が工事契約を継続するか、あるいは契約を解除するかを決めることができる。

そのため、まずは破産管財人がどのような判断をするかを知らなければいけない。

ちなみに、依頼主側から契約解除を申し出る場合は、外壁塗装業者に生じる損害も賠償しなければいけないケースがある。

そのため慎重に対応する必要があり、まずは国民生活センターに相談してみよう。

このトラブルでは、場合によって民事訴訟を起こすことも可能なので、弁護士への相談も視野に入れておこう。

<予防策>

塗装費用を支払ったあとに会社が倒産したというトラブルは非常に複雑なので、「絶対に起こさない」ことが大切だ。

予防策としては、まず前払いを請求してくる外壁塗装業者には依頼しないようにしよう。

外壁塗装業者がいつ倒産するかは誰にもわからず、ホームページ等をチェックしても情報は掲載されていない。

そのため、リスクを最大限排除するために、前払いではない外壁塗装業者に依頼するのが基本だ。

近年では多くの外壁塗装業者が後払いに対応しているが、中には前払いを請求する業者もある。

この場合、会社の経済状況が悪化しているケースも考えられるため、やはり後払いに対応している業者に依頼するのがリスクが低いだろう。

訪問営業にきた外壁塗装業者と契約してしまった

訪問営業にきた外壁塗装業者と契約してしまい、相場よりも大幅に高い塗装費用を請求されたので解約したい、というトラブルもよくある事例だ。

最近では、外壁塗装や屋根塗装、リフォームにおける悪質な訪問営業が問題になっている。

たとえば、「ちょっと外壁(屋根)の状態を見せてください」と申し出て、訪問営業が自ら外壁や屋根の一部を損壊させて、「これは早く補修しないと大変なことになりますよ」と居住者の不安をあおってくる手口が過去に横行した。

前述のように、訪問営業そのものが悪いわけではないが、こうした悪質な外壁塗装業者も多からず存在するので、予防策を講じる必要がある。

<解決策>

もしも、訪問営業にきた外壁塗装業者と契約してしまい、後になって「解約したい」と思ったらクーリングオフ制度を利用しよう。

クーリングオフ制度は、訪問営業などで購入した商品・サービスの代金が、契約書面を受け取った日を含めた8日間の間に、無条件で契約を解除できる制度だ。

たとえば、訪問営業の外壁塗装業者と4月1日に契約した場合では、4月8日までにクーリングオフを申し出れば、無条件で契約を解除できる。

クーリングオフ制度は塗装工事が着工された後でも、契約書を受け取った日を含めて8日以内なら解約可能となっている。

<予防策>

訪問営業にきた外壁塗装業者と契約をしてもクーリングオフ制度を利用できるが、「そもそも訪問営業とその場で契約しない」ことが大切だ。

外壁塗装の訪問営業の中には、「すぐ対処しないと大変なことになる」「今日ご契約いただければ40%オフにします」とアピールする人も多いが、こうした言葉に乗ってはいけない。

まずは、訪問営業から提示された見積もりや工事内容が妥当なものかどうかを、他の外壁塗装業者と比較して判断しよう。

また、訪問営業によるトラブルが多発しているため、「訪問営業には応じない」というのも予防策の一つだ。

解約しようとしたら違約金を請求された

外壁塗装業者の訪問営業と直接契約したケースでよくあるトラブルが、解約しようとしたら違約金を請求されるトラブルだ。

契約後に他の外壁塗装業者と比較してみてら、見積もり金額が相場よりも大幅に高いことを知り、解約したいと考える依頼主は多い。

解約を申し出ても「違約金がかかる」と言われると、解約できず工事まで移行するケースも多い。

<解決策>

訪問営業で契約した外壁塗装を解約する場合は、契約書を受け取った日を含めて8日以内ならクーリングオフ制度を利用しよう。

クーリングオフを利用すれば、無条件で契約を解約できる。

外壁塗装業者を自ら自宅に呼んで契約をした場合は、クーリングオフ制度が利用できないため、契約書に内容に従うことになる。

外壁塗装業者が違約金を定めていれば、基本的にはその通りに違約金を支払わなければいけない。

ただし、違約金の金額については妥当性を確認する必要がある。

違約金が相場よりも明らかに高い場合は、消費者契約法9条1項に定める「平均的損害を超える部分について無効とする」に該当する可能性がある。

<予防策>

このトラブルを予防するためには、外壁塗装の契約書に記載されている内容をしっかりとチェックしよう。

一般的な外壁塗装業者なら、解約可能期間と期間ごとに違約金の割合について、契約書に記載している。

また、優良な外壁塗装業者なら解約・違約金についての説明もしっかりと行なっている。

また、外壁塗装業者と契約を結ぶ前に、依頼主側から違約金について説明を求めることも大切だ。

見積もり内容の説明が不十分

見積もり内容の説明が不十分だと、工事中や工事後にさまざまなトラブルに発展する可能性がある。

通常、外壁塗装業者の見積もりは工程ごとに記載されており、数量・単価などをしっかりと確認しなければいけない。

優良な外壁塗装業者なら見積もり内容について細かく説明をしてくれるが、すべての業者が説明責任を果たしてくれるわけではない。

そのため、さまざまなトラブルを回避するためにも、見積もり内容の説明を求めることが大切だ。

<解決策>

見積もり内容の説明が不十分なまま契約に至ってしまった場合は、契約後でも外壁塗装業者に対して説明を求めよう。

良識的な外壁塗装業者なら見積もり内容についてしっかりと説明し、場合によっては契約内容の変更にも対応してくれる。

一方で、悪質な外壁塗装業者の場合は「契約した以上はこのまま工事を進めます」と回答するケースもある。

この場合では、規定の違約金を支払って解約するか、見積もりの内容どおりに工事を進めるしかない。

「どうしても納得いかない」という場合は、国民生活センターに相談してみるといいだろう。

<予防策>

外壁塗装を依頼するにあたっても、最も大切なことは「見積もりの金額や内容」をしっかりと精査することだ。

見積もり内容が工程ごとに記載されているか、塗装面積などの数量に間違いはないか、単価は適正価格か、こうした項目をしっかりとチェックしてほしい。

また、複数の外壁塗装業者の見積もり内容を突き合わせて比較し、相場感を掴み、最適な塗装プランを提案してくれる業者を選ぶことも大切だ。

診断書や工事内容の書面が共有されていない

塗装工事がもうすぐ始まるというのに、工事内容を記載した書面や、外壁の診断書を共有しないというトラブルも多い。

一般的な外壁塗装業者なら、こうした書面は依頼主と必ず共有する。

そのため、診断書や工事内容の書面を共有しない外壁塗装業者は悪質な業者か詐欺である可能性が高い。

<解決策>

訪問営業により契約した場合は、契約書を受け取った日を含めて8日以内ならクーリングオフ制度を利用できる。

外壁塗装の工事契約を無条件で解約できるので、これを利用して契約を白紙に戻そう。

ただし、前述のように外壁塗装業者を自ら自宅に呼んで契約をした場合は、クーリングオフ制度が利用できないので注意しよう。

この場合は、工事直前であっても工事内容の書面や診断書の提出を外壁塗装業者に求めよう。

<予防策>

外壁塗装を依頼するにあたって、診断書や工事内容の書面が共有されていない状態での契約は避けるのが基本だ。

前述のように、一般的な外壁塗装業者ならこうした書面は依頼主と必ず共有する。

診断書や工事内容の書面を共有しない外壁塗装業者は、悪質な業者か詐欺である可能性が高い。

これらの書面の共有を求め、記載事項にしっかりと目を通した上で依頼するか否かを判断しよう。

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外壁塗装の工事中によくあるトラブル

続いて、外壁塗装の工事中によくあるトラブルは以下の4つだ。

  • 工期が大幅に遅延している
  • 工事内容が契約内容と異なる
  • 希望している塗料とは違う塗料を使用している
  • 近隣住宅から苦情が来た

各トラブルの概要と解決策、予防策を解説していく。

工期が大幅に遅延している

外壁塗装工事は、状況によって工期(工事スケジュール)が遅延することもある。

たとえば、塗装工事に使用する塗料のほとんどは、湿度が85%を超えると品質を保証できなくなるため工事がストップする。

このため、梅雨時期など雨がよく降るシーズンには工期が伸びやすい。

しかし、雨がなく湿度も高くないのに工期が大幅に遅延している場合は、外壁塗装業者側で何らかの問題が発生している可能性がある。

<解決策>

塗装工事の工期が大幅に遅延している場合は、まず外壁塗装業者に「なぜ工期が伸びているのか?」の説明を求めよう。

外壁塗装業者の説明が納得できるものであれば、その後のスケジュールを確認して工事完了を待とう。ちなみに、梅雨時期だけでなく繁忙期も工期が伸びやすいシーズンだ。

ちなみに、「工期が伸びたから割引してほしい」と考える人も多いだろう。ただし、工期の遅延によって割引するかどうかは外壁塗装業者によって対応が異なる。

契約書に工期遅延についての記載がなければ、割引される可能性は低いと考えておこう。なお、工期が伸びたからといって追加費用を請求されるケースは少ない。

<予防策>

まず大切なのは、契約前に工事スケジュールについて外壁塗装業者にしっかりと確認を取ることだ。

いつ着工し、工程ごとにどのようなスケジュールが進行するのか、工事はいつ完了するのか、塗装工事のスケジュールを契約前にしっかりと共有してもらう。

塗装工事が始まったあとは定期的に、外壁塗装業者に対してスケジュールの進捗を確認するといい。

依頼主から定期的に確認が入るとほどよいストレスになり、「スケジュール通りに塗装工事を終わらせよう」という気持ちになりやすい。

工事内容が契約内容と異なる

塗装工事が始まってから、事前に確認した契約内容と実際の工事内容が異なる、というトラブルが発生することもある。

たとえば、塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回なのに、中塗りがなく2回しか塗装していないなどのトラブルだ。

あるいは、事前に指定したものとは異なるカラーやデザインで塗装されるケースもある。こうしたトラブルは後々大きな問題に発展することもあるため、事前に防いでおきたい。

<解決策>

工事内容が契約内容と異なるというトラブルが実際に発生した場合は、まずは外壁塗装業者に共有された契約書の内容をチェックしよう。

契約書に記載されている工事内容そのものが、依頼主の認識とは異なっているケースもある。

もしも、契約書の工事内容と実際の工事内容が異なる場合は、外壁塗装業者に対して、契約どおりに工事するよう申し立てよう。

工事内容が契約内容と異なるのは外壁塗装業者側のミスなので、基本的には依頼主に応じる形になる。

<予防策>

工事内容が契約内容と異なるというトラブルを予防するには、契約内容をしっかりと確認した上で外壁塗装業者に対して入念に確認を入れることが大切だ。

外壁塗装業者としてもこうしたトラブルはできる限り回避したいので、依頼主が契約内容を細かくチェックしても嫌な顔をすることはないだろう。

また、塗装工事についてわからないことは何でも外壁塗装業者に質問し、双方の認識を合わせることも大切だ。

認識の相違により、依頼主が「工事内容が契約内容と異なる」と誤解するケースも少なくないのだ。

希望している塗料とは違う塗料を使用している

希望している塗料とは違う塗料を使用しているというのも、外壁塗装の工事中にありがちなトラブルだ。塗料のメーカー・商品・色が異なれば、契約どおりに工事がされたとは言えない。

多くは外壁塗装業者側のミスだが、依頼主の認識ミスによって「希望とは違う塗料を使っている」と誤解するケースもある。

<解決策>

希望とは異なる塗料を使っている場合は、もともと希望した塗料での塗り直しを依頼しよう。外壁塗装業者側のミスであれば、基本的には依頼主の要望に対応するはずだ。

一方で、依頼主の認識ミスによって「希望とは違う塗料を使っている」と誤解したケースでは、塗り直しに応じてくれないか、追加費用を請求されるケースが多いので注意してほしい。

<予防策>

希望している塗料のメーカー・商品・色については、外壁塗装業者に対して2度・3度確認を取ってから契約を進めよう。

また、着工時にも外壁塗装業者に対して塗料の確認を行うことで、希望とは異なる塗料が使用されるのを防げる。

近隣住宅から苦情が来た

外壁塗装の工事中は、近隣住宅から騒音などによる苦情が来ることもある。主に、足場の設置・解体や、高圧洗浄を行う際に、「工事音がうるさい」と苦情が来るケースが多い。

この他には、「業者の車が邪魔で通れない」「業者の態度が悪い」「塗料のニオイがきつい」といった苦情が来ることもある。

<解決策>

近隣住宅から苦情が来たときは、依頼主自身がお詫びに行くのが無難だ。苦情を放置していると近隣住宅との関係が悪くなり、ご近所トラブルに発展するケースもある。

工事音がうるさい、業者の態度が悪いといった苦情に対しては「自分は悪くない」と思うところもあるが、やはり依頼主自身がお詫びに行く方が丸く収まりやすい。

<予防策>

外壁塗装の工事中は近隣住宅からの苦情が予想されるため、工事前に依頼主が挨拶に回るのが得策だ。

その際に、「ご迷惑をおかけしますが〜」と一言伝えておくだけでも近隣からの心象は大きく変わる。

また、挨拶のときに工事スケジュールや塗装する時間帯、ニオイが出るかもしれないことなども共有しておくと、近隣住宅からの納得を得やすいだろう。

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外壁塗装の施工後によくあるトラブル

外壁塗装の施工後によくあるトラブルは、以下の5つだ。

  • 仕上がりの色・質感がイメージと違った
  • 塗りむらや色ムラがある品質が悪い
  • 数ヶ月・数年で塗装が剥がれてしまった
  • 工事完了後に追加費用を請求された
  • 保証を受けたいが連絡が取れない・会社が倒産した

各トラブルの概要と解決策、予防策を解説していく。

仕上がりの色・質感がイメージと違った

外壁塗装の施工後に、「仕上がりの色・質感がイメージと違った」と感じるのはよくあるトラブルの一つだ。

写真や色見本(カタログ)で確認するだけでは、実際の仕上がりにギャップを感じることは少なくない。

そのため、使用する塗料の色や質感などについて、契約前にしっかりと確認しておく必要がある。

<解決策>

外壁塗装の施工後に「仕上がりの色・質感がイメージが違う」と感じたら、まずは外壁塗装業者に相談しよう。

契約前に確認したイメージと大幅に異なる場合は、塗り直しに対応してくれるケースもある。

また、イメージと違った場合の対応について、外壁塗装業者の保証に含まれていることもある。

ただし、見る角度や光の当たり方によって見え方が変わり、「仕上がりの色・質感がイメージが違う」と感じる場合は、品質の範囲内として塗り直しには対応しないケースもある。

<予防策>

塗料ごとに仕上がりの色・質感などを、事前にしっかりチェックしておこう。

また、同じ塗料でも外壁の状態や外壁材によって仕上がりが異なるため、外壁塗装業者が用意している「塗り板」を確認することも大切だ。

塗りむらや色ムラがあり品質が悪い

塗装後に塗りむらや色ムラがあり、「品質が悪い」と感じるトラブルもある。

ちなみに、塗りむらや色ムラは「塗り方が悪いパターン」と「光の当たり方によってムラがあるように見えるパターン」の2通りがある。

まずは、外壁の塗りむらや色ムラが明らかなムラなのか、光の当たり方によって視覚的に感じるものなのかをしっかりと判断しよう。

<解決策>

外壁塗装業者の塗り方が悪く、塗りむらや色ムラが発生している場合は、業者に対して塗り直しを依頼しよう。

明らかな塗りむらや色ムラが確認できれば、塗り直しに対応してくれる可能性が高い。

ただし、外壁塗装業者によっては明らかな塗りむらや色ムラでも「品質の範囲内」と回答するケースもある。この場合は国民生活センターに相談してみるといいだろう。

<予防策>

このトラブルを回避するためには、外壁塗装業者のホームページ等で工事実績や口コミを確認し、品質の高い外壁塗装を行っている業者に依頼するのが最善策だ。

契約し工事が始まってからではトラブルを回避できない可能性が高いため、複数の外壁塗装業者を比較した上で、最も品質の高い業者を選ぶようにしよう。

数ヶ月・数年で塗装が剥がれてしまった

塗装工事が完了してから、「数ヶ月・数年で塗装が剥がれてしまった」というトラブルも多からず発生している。

一般的な塗料には耐用年数が決まっており、塗料によって異なるが、8〜20年ほどの耐用年数が定められている。

そのため、数ヶ月・数年で塗装が剥がれてしまった場合は、塗装業者側の明らかなミスである可能性が高い。

<解決策>

塗装工事が完了してから数ヶ月・数年で塗装が剥がれてしまった場合は、まずは工事を行なった外壁塗装業者に連絡を取ろう。通常は保証の範囲内なので、塗り直しに対応してくれるはずだ。

ただし、外壁塗装業者の保証になるのは「塗膜の剥がれ」なので、外壁そのものに損傷があり塗装が剥がれている場合は、保証の対象外になる可能性が高いので注意してほしい。

<予防策>

このトラブルを回避するためには、先ほど同様に外壁塗装業者のホームページ等で工事実績や口コミを確認し、品質の高い外壁塗装を行っている業者に依頼するのが最善策だ。

数ヶ月・数年で塗装が剥がれるということは、メーカーが定める方法で塗装していないか、技術力が著しく低い可能性がある。

どちらにせよ質の悪い外壁塗装業者なので、複数の業者を比較し、品質の高い外壁塗装を行っている業者に依頼しよう。

工事完了後に追加費用を請求された

工期の遅れや想定以上に塗料を使用したことなどを理由に、工事完了後の追加費用を請求されるケースもある。

依頼主からすれば、すでに工事が完了しているため「追加費用を支払わなければいけない」と考え、応じてしまうことが多い。

ただし、一般的な外壁塗装業者なら、工期の遅れや塗料の使用量などを理由に工事完了後の追加費用を請求することはない。

<解決策>

まずは、「追加費用の請求にすぐ応じない」ことが大切だ。

そもそも、外壁塗装業者は工期や塗料の数量などは、事前にしっかりと計算し、予備日・予備量も計算した上で見積もりを出している。

そのため、一般的な外壁塗装業者であれば、工事完了後に追加費用を請求することはまずあり得ない。

また、追加費用が必要になりそうな場合は、依頼主に事前に相談した上で工事を進めるのが通常だ。

事後報告で「追加費用が発生しました」は、そもそも取引として成り立っていないため、請求に応じる必要はない。

<予防策>

外壁塗装の契約を結ぶ前に、「工事完了後に追加費用が発生することはあるか?」と質問してみよう。

これに対して曖昧な回答をする外壁塗装業者は、悪質なビジネスを行っている可能性があるので注意してほしい。

ただし、工事中に補修箇所が見つかったりすれば、一般的な外壁塗装業者でも依頼主に相談をした上で追加費用を請求することもある。

そうした可能性についても質問をしたときに、明確な回答をくれるのが優良な外壁塗装業者だ。

保証を受けたいが連絡が取れない・会社が倒産した

塗装工事が完了したあとに、数ヶ月・数年で塗装が剥がれたなどのトラブルが生じたため保証を受けたいが、外壁塗装業者と連絡が取れない、会社が倒産したというケースもある。

工事完了後に連絡が取れない・会社が倒産したというトラブルは少々複雑なので、予防策を講じてトラブルを回避することが重要だ。

<解決策>

外壁塗装業者と連絡が取れない場合は、連絡先が変わっている可能性もあるため、業者のホームページをチェックしてみよう。

連絡先が同じなのに連絡が取れない場合は、国民生活センターに相談するのが早い。

外壁塗装業者の会社が倒産した場合は、その後の事務処理については破産管財人が引き継いでいるため、破産管財人に連絡しよう。

破産管財人の連絡先は、裁判所に事情を説明すると案内される可能性があるので、まずは裁判所に連絡を入れよう。

<予防策>

このトラブルを回避するためには、塗装工事の契約を結ぶ前に、外壁塗装業者が信頼できるかどうかや、経営状況を確認することが大切だ。

そのためにも、外壁塗装業者のホームページをチェックしたり、複数の業者を比較したり、信頼性と倒産リスクを把握するためにさまざまな情報を参考にしてほしい。

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外壁塗装のトラブルが起きてしまった時の相談先

ここでは、万が一外壁塗装でトラブルが発生してしまった場合の相談先についてまとめる。トラブルの程度や状況に応じて、適切な相談先に相談しよう。

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相談先詳細費用の目安
外壁塗装業者塗りむらや塗膜剥がれなどのトラブルは、まずは施工した外壁塗装業者に相談しよう。
契約書の内容に応じて、無償で対応してくれるケースも多い。
無償〜
住まいダイヤル(公財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターによる住宅専門の相談窓口。
外壁塗装業者がトラブルに対応してくれない場合、建築士など専門家が対応してくれる。
1万円(申請手数料)
国民生活センター消費生活に関するさまざまなトラブルを相談できる。
トラブルの解決策を提示してくれたり、法律・権利関係の情報を教えてくれたりする。
無償
保険会社外壁塗装業者が対応してくれない、業者が倒産したといった場合に相談できる。
ただし、利用できるのは瑕疵保険に加入している人のみ。
無償(自己負担額が設定されている場合もある)
弁護士さまざまな外壁塗装トラブルに対応してくれる。
訴訟を視野に入れた相談も可能なので、最終的な相談先として検討しよう。
30〜50万円

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外壁塗装のトラブルを未然に防ぐためのポイント

ここまで紹介した外壁塗装のトラブルを避けるためには、いくつか「未然に防ぐためのポイント」を押さえることが大切だ。ここではそのポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてみてほしい。

工事内容・契約内容は書面で取り交わす

外壁塗装の工事内容や契約内容は、必ず書面で取り交わすようにしよう。

一般的な外壁塗装業者であれば、工事内容や契約内容を書面として共有してくれるが、共有する書面は業者によって異なる。

そのため、工事内容や契約内容が記載されている書面として不足があれば、外壁塗装業者と連絡を取り、工事内容・契約内容を明確にするよう求めよう。

保証内容の細かいところまでチェックする

外壁塗装業者が提供している保証内容は、細かいところまでチェックしよう。

たとえば、特定の条件下で塗り直しを認めている外壁塗装業者であっても、業者によって保証期間や保証範囲が異なる。

どのような外壁塗装業者でも、塗りむらや塗膜の剥がれといったリスクはあるため、そうしたトラブルに対してどこまで保証してくれるのか、事前にチェックしておくことが大切だ。

工事費用の前払いに応じない

塗装工事の費用を支払ったのに連絡が取れない/会社が倒産したといったトラブルは、決して少なくない。

そのため、基本的には工事費用の前払いに応じない、前払いを求める外壁塗装業者に依頼しないことが大切だ。

ただし、外壁塗装業者によって工事の着工前の完了後の、2回に分けて工事費用を請求するケースもある。

こうした外壁塗装業者は悪質ではないケースが多いが、外壁塗装業者についてしっかりと調査・確認をした上で依頼しよう。

着工前に近隣挨拶をしっかりと行う

外壁塗装では、騒音やニオイ、工事車両が道をふさぐなど、多からず近隣に迷惑がかかる。

そのため、外壁塗装の着工前には近隣挨拶をしっかりと済ませ、外壁塗装についての理解を得よう。

複数の外壁塗装業者から相見積もりを取る

外壁塗装でトラブルに遭わないためには、「優良な外壁塗装業者」に依頼するのが一番だ。

そのためにも、複数の外壁塗装業者から相見積もりを取り、見積もり内容から優良な外壁塗装業者なのか、そうでないのかを見極めてほしい。

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外壁塗装のトラブルを防ぐために!信頼できる外壁塗装業者探しは一括見積もりサイトから

前述のように、外壁塗装でトラブルに遭わないためには、「優良な外壁塗装業者」に依頼するのが一番だ。そこで、外壁塗装の一括見積もりサイトを利用してほしい。

一括見積もりサイトなら複数の外壁塗装業者から同時に見積もりを取れるため、業者を効率よく比較し、良い条件で依頼しやすくなる。

以下に、おすすめの一括見積もりサイトを紹介するので、ぜひ利用してほしい。

おすすめの一括見積もりサイト1|ぬりマッチ

ぬりマッチは、最大4社の外壁塗装業者から同時に見積もりを取れる一括見積もりサイトだ。

公式サイトで塗装費用のシミュレーションが行えるため、塗装費用相場を把握してから複数の外壁塗装業者から見積もりを取れるのがメリットだ。

専門アドバイザーの評価も良く、外壁や屋根の状態をヒアリングした上で複数の外壁塗装業者から見積もり取ってくれる。

「初めて外壁塗装をする」という人でも安心して利用できる一括見積もりサイトなので、まずはぬりマッチを利用しよう。

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おすすめの一括見積もりサイト2|ヌリカエ

ヌリカエは、2021年には利用者数No.1を獲得した一括見積もりサイトだ(東京商工リサーチ調べ)

見積もりは最大4社の外壁塗装業者から取れるため、居住している家に合った塗装業者や、より低価格の塗装業者を選べる。

また、ヌリカエは匿名でのチャット相談ができる。

LINEのようなトーク画面で外壁塗装についての情報を入力するだけで、専門アドバイザーと情報を簡単に共有できるため、気軽に見積もりを取りたい人はヌリカエを利用しよう。

おすすめの一括見積もりサイト3|タウンライフ 外壁塗装

タウンライフ 外壁塗装は、累計利用者数40万人を超えるタウンライフシリーズの、外壁塗装一括見積もりサイトだ。

最大8社の外壁塗装業者から見積もりを取れるため、業者を効率的に比較できる。

また、タウンライフ 外壁塗装は見積もりを取る外壁塗装業者を、自分で決められるのが特徴だ。

外壁塗装を1回以上行なったことがあり、塗装業者の比較ポイントを把握している人におすすめしたい。

一括見積もりサイトを利用して外壁塗装のトラブルを避けよう

本記事では、外壁塗装のよくあるトラブルと、解決策・予防策を解説した。外壁塗装のトラブルを防ぐためには、複数の外壁塗装業者を比較した上で、信頼できる業者を見極めることが大切だ。

そのためにもやはり、一括見積もりサイトを利用してほしい。外壁塗装業者が一括見積もりサイトに登録する際は審査が行われるため、一定の信頼性のある業者が集まっている。

そうした外壁塗装業者の中から同時に見積もりを取れて、最適な塗装プランを提供してくれる業者を見つけられるので、まずは一括見積もりサイトを利用してみよう。

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外壁塗装のトラブルに関するよくある質問

外壁塗装で最も多いトラブルは何?

「塗装工事中に近隣住宅から苦情が来る」「工事内容が契約内容と異なる」の2つが、外壁塗装でよくあるトラブルだ。トラブルを未然に防ぐために、近隣への挨拶をしっかりと行い、信頼できる外壁塗装業者を見極めてほしい。

外壁塗装の契約前に確認すべきポイントは?

まずは見積もり書の内容にしっかり目を通し、必要な工事が全て記載されているか、数量・単価に間違いはないかをチェックしよう。極端な値引きを提案している外壁塗装業者には注意してほしい。

トラブルが発生した場合、どこに相談すればよい?

まずは外壁塗装業者に直接連絡し、トラブルへの対応について回答を得よう。解決しない場合は国民生活センター、住宅リフォーム・紛争処理支援センターに相談し、それでも解決しない場合は弁護士に相談しよう。

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