MENU

マンションの売却相場はいくら?【2025年最新】地域・築年数ごとの相場や調べ方を解説

この記事で解決できるお悩み
  • 最近のマンションの売却相場が知りたい
  • マンションの売却相場を調べる方法が知りたい
  • 相場より安くマンションを売却しないための注意点が知りたい

マンションの売却を検討しているものの、最近の売却相場や調べ方がわからずに困っている方も多いだろう。

実際、マンションの売却相場を知らないまま手続きを進めると、相場より大幅に安い価格で売却してしまい、後悔する可能性があるため注意が必要だ。

そこで、本記事ではマンション売却相場の動向をはじめ、地域・築年数ごとの相場や正しい調べ方について総合的に解説する。

この記事を読めばマンション売却の全体像を把握できるだけでなく、相場よりも安く売却しないために押さえておくべきポイントも理解できるので、ぜひ参考にしてほしい。

\5年連続不動産査定サイトNO.1

※2024年9月20日-24日 「サイト評価に関する調査」より

目次

【2025年】マンションの売却相場の推移・動向

2025年時点のマンション売却相場は全国的に上昇傾向が続いており、売却を検討している人にとっては好機だ。

マンション価格が上昇している背景には、建築費の高騰や新築物件の供給不足が挙げられる。

また、在宅ワークの普及に伴う住まいへの需要拡大や低金利が長期化していることも、中古マンション相場を押し上げている要因の一つだ。

さらに、新型コロナウイルス感染症拡大後に進んだ都心回帰の動きも一因といえる。

実際に、全国のマンション売却相場の平均価格は約4,081万円とされ、ここ数年は右肩上がりで推移している状況だ。

専門家の間でも「上昇基調はしばらく続くだろう」という見方が多く、今後も需要が底堅いと予測されている。

ただし、物件の立地や築年数、設備状況によって価格は変動することに注意してほしい。

したがって、2025年はマンションの売却相場が高水準であることから、売主にとって好条件で取引できる可能性が高い。

市況や物件の特性により相場が変わるため、売り出し前に複数の情報源を確認しつつ自分のマンションの価値を正確に把握するのが重要だ。

\5年連続不動産査定サイトNO.1

※2024年9月20日-24日 「サイト評価に関する調査」より

【2025年】地域別のマンション売却相場

2025年のマンション売却相場は全国的に上昇しているものの、地域によって価格の推移や要因は異なる。

都市部では新築価格の高騰や再開発の影響で相場が上昇し、地方では人口減少や供給過多により価格が横ばい、または下落するケースもある状況だ。

マンションの価格は、立地・経済状況・インフラ整備の有無などさまざまな要因によって変動する。

売却を検討する際は自分の住む地域の市場動向を把握し、適切なタイミングを見極めるのが重要だ。

以下の表は、各都道府県の平均売却相場と前年比となっている。

スクロールできます
都道府県平均売却相場(万円)前年比
東京6,622+10.0%
神奈川3,881-2.3%
千葉2,953+6.3%
大阪3,495+10.1%
愛知2,584-2.5%
福岡2,322-14.0%
北海道2,219-2.3%
※出典:月例報告Market Watch「2025(令和7)年1月度」

地域別のマンション売却相場について、以下で順番に見ていこう。

東京:高止まり傾向が続く都心エリア

東京のマンション売却相場は平均6,622万円、平米単価は58.89万円となっている。

前年比10%の上昇を記録し、取引件数も17.3%増加するなど市場が活発化しているのが魅力だ。

東京は全国的に見てもマンション相場が最も高水準で推移しており、特に都心3区(千代田区・中央区・港区)の価格は突出して高い。

城南エリア(品川区・目黒区・大田区)も供給が少なく需要が集中しやすいため、高額で成約する例が多いといえるだろう。

一方、郊外エリアにあたる多摩地域はやや落ち着く傾向があるものの、駅近物件には一定の需要があり早期に成約に至るケースも見受けられる。

東京のマンションは築年数が浅く、利便性が高いほど値崩れしにくい点が特徴だ。

2025年も東京都心部の不動産価格は高止まりが続くと予想されており、売り手優位の状況がしばらく続くとみられる。

ただし、地域や物件の特性によって価格差が大きいため、正確な相場把握には専門家による査定が不可欠なことに注意してほしい。

東京でマンション売却を検討する場合は、これらの市場動向を踏まえつつ個別の物件特性を慎重に評価しよう。

神奈川:横浜・川崎エリアを中心に需要が堅調

神奈川県のマンション売却相場は平均3,881万円、平米単価は58.90万円となっている。

前年比-2.3%と価格は下落傾向にあるものの取引件数は23.8%増加しており、市場の動きが活発化しているのが魅力だ。

横浜市西区や川崎市中原区、横浜市中区など、都心へのアクセスが良いエリアでは買い手が多く、相場全体を押し上げている。

一方、県西部や三浦半島方面など郊外へ行くほど、比較的安価で成約する例も少なくない。

しかし、三浦郡葉山町のように富裕層が集まる高級住宅地もあるため、エリアによる価格差が大きいことが神奈川市場の特徴といえる。

このように、神奈川県全体はエリアによる価格差が大きい。

ただし、地域や物件の特性によって価格差があるため、正確な相場把握には専門家による査定が不可欠となっている。

神奈川県でマンションの売却を検討する場合は、これらの特徴を押さえた上で慎重に判断しよう。

千葉:割安感と交通利便性で人気上昇

千葉県のマンション売却相場は平均2,953万円、平米単価41.29万円となっている。

前年比6.3%の上昇を記録し、取引件数も20%増加するなど市場は活発化している状況だ。

都内寄りの船橋市・市川市・浦安市など西部エリアは交通利便性が高く、比較的高値で取引される傾向といえるだろう。

近年は柏の葉スマートシティ周辺など環境配慮型都市開発が進むエリアでは需要が高まっており、築浅物件を中心に高額取引も見られる。

一方、内陸部や南部エリアでは比較的安価で取引される例も多い。

このように、千葉県全体はエリアによる価格差が大きいことが特徴だ。

ただし、地域や物件の特性によって価格差があるため、正確な相場把握には専門家による査定が不可欠である。

千葉県でマンションの売却を検討する場合、これらの特徴を踏まえた上で個別の物件特性を慎重に評価してほしい。

大阪:中心部で高水準をキープ

大阪府のマンション売却相場は平均3,495万円、平米単価は54.24万円だ。

前年比10.1%の上昇を記録し、取引件数も16.4%増加するなど市場は活発化している。

大阪市内、特に北区や中央区など中心部は高額で取引され、中央区の大型物件ではさらに高値での取引も見られる状況だ。

梅田や難波周辺のタワーマンションでは高額売却事例が増えており、2025年の大阪万博への期待感が市場を盛り上げている。

一方、市外エリアや築年数の古い物件では比較的安価で取引される例も多い。

このように、大阪府全体はエリアによる価格差が大きいのが特徴といえる。

ただし、地域や物件の特性によって価格差が大きいため、正確な相場把握には専門家による査定が不可欠だ。

大阪府でマンションの売却を検討している場合、これらの特徴を押さえて慎重に判断してほしい。

愛知:名古屋中心部は堅調だが横ばい傾向

愛知県のマンション売却相場は平均2,584万円、平米単価34.42万円となっている。

前年比-2.5%と価格は下落傾向にあるものの、取引件数は前年比+12.6%と増加しているのが特徴だ。

中京圏の中心地である名古屋市は需要が比較的安定しており、特に名古屋駅周辺では高水準を保っているといえるだろう。

リニア中央新幹線の開業を見越した投資需要も見られ、築年数が経過したマンションでも高値を維持している例がある。

一方、名古屋市郊外や三河地域では比較的安価な物件が多く、エリアによる価格差が大きい。

このように、地域や物件の特性によって価格差が大きいため、専門家による査定により正確な相場を把握するのが重要だ。

愛知県でマンションの売却を検討する場合、これらの相場を踏まえた上で実施の判断をしよう。

福岡:都市部を中心に価格上昇が顕著

福岡県のマンション売却相場は平均2,322万円、平米単価38.12万円となっている。

前年比-14%と価格は下落傾向にあるものの、福岡のマンション市場には依然として需要がある状況だ。

これらの背景には、福岡市の人口増加や経済発展、アジアへのゲートウェイとしての戦略的な位置づけがある。

そのため福岡のマンション市場は引き続き活況を呈しており、投資家や住宅購入者にとって魅力的な選択肢となっているといえるだろう。

ただし、福岡県でも地域や物件の特性によって価格差があるため、専門家による査定は欠かせないことに留意しよう。

北海道:札幌市内は高止まりで郊外はやや停滞

北海道のマンション売却相場は平均2,219万円、平米単価30.34万円となっている。

前年比-2.3%と価格は下落傾向にあり、取引件数も-8.4%と減少している状況だ。

しかし、道内のマンション市場は依然として札幌市への需要が集中しており、特に札幌市中央区では高額物件の取引も見られる。

一方、札幌市郊外やその他道内地域は需要が限られ、売却までに時間がかかるケースも少なくない。

このように、都市部と郊外の価格差が大きい点が北海道の特徴だ。

ただし、他県と同様に正確な相場把握には専門家による査定が不可欠なことを押さえておこう。

北海道でマンションの売却を検討する場合は、これらの市場動向を踏まえて個別の物件特性を慎重に評価してほしい。

\5年連続不動産査定サイトNO.1

※2024年9月20日-24日 「サイト評価に関する調査」より

【2025年】築年数別のマンション売却相場

マンションの売却相場は、築年数によっても変動するのが特徴だ。

そこで、本章では以下の築年数別に売却相場と価格下落率について解説する。

  • 築5年以内
  • 築5〜10年以内
  • 築10〜20年以内
  • 築20〜25年以内

全国的に見るとマンション価格は緩やかな上昇傾向にあり、2024年第3四半期の全国住宅価格指数は前月期比で1.5%上昇している。

しかし、築年数が経過するにつれて価格は下落していく傾向があるため、売却を検討する際は参考にしてほしい。

築年数別の売却相場と価格下落率について、以下で順番に見ていこう。

築5年以内:最高値で売却できる黄金期

築5年以内のマンションは、「新築時とほとんど変わらない内装状態」という認識から最も高値で売却できる時期といえる。

全国平均で見ると、築5年以内のマンションは新築時の価格に対して85~90%程度の価値を維持しているのが特徴だ。

市場動向としては新築マンションの価格高騰を受けて築浅の中古マンションへの需要が高まっており、前年比で3~5%程度の価格上昇が見られる。

ただし、新築マンションにはプレミアム値が付いているため、一度でも入居して中古になると価値は10~15%程度下がる点に注意が必要だ。

築5~10年:高値を維持する安定期

築5~10年のマンションは、新築時の価値をある程度維持しながら高額売却に期待できる時期だ。

全国平均で見ると、築5~10年のマンションは新築時の価格に対して75~85%程度の価値を維持している。

築5年以内と比較すると、価格下落率は5~10%程度だ。

市場では築5~10年のマンションも安定した需要があり、前年比で2~3%程度の価格上昇が見られる。

外観や室内の状態が比較的良好で大規模修繕もまだ実施されていないケースが多いため、買い手から人気がある。

築10~20年:緩やかな価値下落期

築10~20年のマンションは価値が徐々に下落し始める時期だ。

全国平均で見ると築10~15年のマンションは新築時の価格に対して65~75%、築16~20年では57~65%程度の価値を維持している。

築5年以内と比較すると、築10~15年で15~25%・築16~20年で25~35%程度の価格下落が見られるのが特徴だ。

築10年を超えると設備や内装の劣化が進み、大規模修繕が実施されるマンションも増えてくる。

国土交通省によると、マンションの大規模修繕は12~15年に1回の頻度で行われる。

市場では築10~20年のマンションも安定した需要があり、前年比で1~2%程度の緩やかな価格上昇が見られることに着目しよう。

築20~25年:売却の分岐点

築20~25年のマンションは、価格が大幅に下がり始める時期だ。

全国平均で見ると、築20~25年のマンションは新築時の価格に対して50~57%程度の価値を維持している。

築5年以内と比較すると、40~45%程度の価格下落が見られるのが特徴といえるだろう。

この時期の大きなポイントは、築25年を境に買主が受けられる住宅ローン控除や登録免許税の優遇措置が変わることだ。

そのため、「売却するか悩んでいる場合は、築25年になる前に行動した方が良い」とされている。

市場では築20~25年のマンションも一定の需要があり、前年比で横ばいから微増の傾向が見られることに留意しよう。

築25年以上:長期保有物件の価値見極め

築25年を超えるマンションは、価格が大幅に下落する時期だ。

全国平均で見ると、築26~30年のマンションは新築時の価格に対して40~50%・築31年以上では40%以下の価値になることが多い。

築5年以内と比較すると、築26~30年で45~55%・築31年以上では55~65%以上の価格下落が見られる。

築25年を超えると建物の老朽化が進み、大規模修繕も複数回実施されているケースが多いため、管理状態によって価格差が大きいのが特徴だ。

市場では築古マンションも一定の需要があり、前年比で横ばいから微増の傾向が見られる物件もあることを押さえておこう。

\5年連続不動産査定サイトNO.1

※2024年9月20日-24日 「サイト評価に関する調査」より

マンションの売却相場の調べ方とは

マンションを売却する際、適正な価格で売り出すためには相場を正確に把握することが重要だ。

相場を知らずに売却すると、安く買いたたかれたり高すぎる価格設定で売れ残ったりするリスクがあるからだ。

本章では、以下のおすすめ一括査定サイトについて詳しく解説する。

  • リビンマッチ
  • HOME4U
  • イエウール

不動産一括査定サイトを利用すれば無料で複数の不動産会社から査定額を取得でき、より正確な相場観を把握可能だ。

それぞれの一括査定サイトについて、以下で順番に見ていこう。

リビンマッチ|地方でも地場の強い不動産会社の取り扱いあり

リビンマッチは、加盟社数2,100社以上の実績がある国内最大級の一括査定サイトだ。

東証グロース市場上場企業が運営しており、運営約20年目の老舗サイトとして人気を集めている。

リビンマッチのおすすめポイント
  • サービスの種類が豊富(売却・買取・賃貸など)
  • 全国の不動産会社に対応
  • 地方でも地場の強い不動産会社の取り扱いあり
  • マンションや戸建てなど物件種別の種類が豊富
  • プライバシーマークを取得
プライバシーマークとは?

第三者機関より「個人情報を適切に保護している」と認められた企業のみ使用できるPマークをいう。

リビンマッチは買取や売却などサービスの種類が豊富なため、ユーザーの幅広いニーズに対応できるという特徴がある。

また、取り扱いしている不動産会社では地場に強い業者が多く、地元に特化した情報力や対応力があるのも魅力だ。

物件種別では、一棟アパート・マンションや投資用マンションの取り扱いを行っている

株式会社マーケティングアンドアソシェイツ調べで「使ってみたい不動産査定サイト」などでNo.1を獲得しているため、一括査定サイトとして特におすすめといえる。

\5年連続不動産査定サイトNO.1

※2024年9月20日-24日 「サイト評価に関する調査」より

HOME4U|売却査定数65万件の実績あり

HOME4Uは、提携社数2,500社を誇る一括査定サイトだ。

NTTデータグループが運営しており、23年以上の運営歴がある。

HOME4Uのおすすめポイント
  • 売却査定数65万件の実績がある
  • 最大6社に一括で査定依頼が可能
  • 簡単1分で入力が完了

物件種別などをボタンから選択でき、1分で入力を完了させた上で査定依頼ができる。

また、豊富な査定実績があり、最大6社に一括で査定依頼が可能で効率的だ。

使いやすい一括査定サイトを利用したい場合、HOME4Uの利用を検討しよう。

イエウール|利用者数は月間3.3万人を突破

イエウールは、提携不動産会社数2,600社以上を誇る一括査定サイトだ。

イエウールのおすすめポイント
  • 利用者数は月間3.3万人を突破
  • 47都道府県に対応
  • 査定依頼が選択式で使いやすい

Webサイトでは、物件の種類や住所などを選択するだけで利用できるのが特徴だ。

また、利用者数が月間2万人以上と多く、47都道府県に対応している。

利用者数や使いやすさを重視する場合、イエウールの利用を検討しよう。

マンション売却のタイミングはいつがおすすめ?

マンションの売却を検討しているものの、どのタイミングで実行すればいいのかわからず悩んでいる方は多いだろう。

最適な時期を見極めるには、複数の視点から総合的に判断することが重要だ。

そこで、本章ではマンション売却のタイミングに関する以下の要素について詳しく解説する。

  • 市場動向を見極める最適なタイミング
  • 競合物件の有無で戦略を変える
  • 築年数で変わる売却タイミング
  • 季節を考慮した売却戦略
  • 税制を踏まえたタイミング選び

これらの内容を知っておくことで、実際にマンションを売却して失敗・後悔する確率を減らすことが可能だ。

それぞれのタイミングの詳細について、以下で順に見ていこう。

市場動向から見極める最適なタイミング

不動産価格指数によると、マンションの価値は2010年と比較して2024年には約2倍にまで上昇しているのが特徴だ。

これは戸建てが1.4倍、土地が1.18倍の上昇率であることと比較しても高い数値であり、マンションの価値が大きく高騰していることを示している。

現在がマンション売却の好機である理由は、以下の4つだ。

  • マンション価格が上昇し続けている
  • 在宅ワークの普及により広い住居へのニーズが増加している
  • 長期金利の上昇傾向が見られる
  • 新築マンションの高騰による中古マンション不足がある

注目すべき事項は、2023年7月~9月以降に成約価格が売り出し価格を上回る現象が見られることが挙げられる。

通常は交渉によって売り出し価格より成約価格は下がるものだが、この逆転現象は市場の活況を示しているのだ。

一方で、「2025年問題」として団塊世代が後期高齢者になることによる相続物件の増加や空き家問題が懸念されているものの、都市部においては価格が維持される可能性が高い。

競合物件の有無で戦略を変える

同じエリア内に似たような間取りや築年数の競合物件があるかどうかで、売却戦略は大きく変わる。

競合物件の状況は、大手不動産ポータルサイトで確認可能だ。

競合物件がない場合は、価格を強気に設定しやすくなるだろう。

その場合でも、情報掲載から2週間以内に2組以上の内覧希望者があるかを目安に価格の適正さを判断すると良い。

競合物件がある場合は、単純な価格競争ではなく建物の付加価値を高める工夫が効果的だ。

例えば、既存住宅売買瑕疵保険への加入など競合物件との差別化を図る戦略が有効といえる。

築年数で変わる売却タイミング

マンションの築年数は、売却価格に大きく影響する重要な要素だ。

一般的に築年数が浅いほど高値で売却できる傾向があり、築5年以内が最も高値で売却できる時期とされている。

売却を検討する際の重要な節目は、以下のとおりだ。

  • 築5年
    • 新築時の価値をある程度維持している時期
  • 築20年
    • 資産価値の下落が顕著になる前の時期
  • 築25年
    • 住宅ローン控除など買主が受けられる税制優遇の境目となる時期

また、マンションの大規模修繕は一般的に12~15年周期で行われるため、大規模修繕完了直後は設備や外観がきれいになり売却に適したタイミングとなる。

築年数による価値下落は避けられないものの、適切なタイミングを見極めることで少しでも有利な条件での売却が可能だ。

季節を考慮した売却戦略

マンションの販売活動に最適な季節は、年間を通じて2つの時期がある。

最も需要が高まるのは、2月~3月頃だ。

これは4月からの新生活、就職・転勤・入学などに向けて引越しを考える人が増えるためである。

この時期に合わせて売却するなら、11月から年末にかけて査定や不動産会社との打ち合わせを行い、12~1月には売却活動をスタートさせるのが理想的だ。

次に需要が高まるのは、秋の9月~11月頃である。

夏季休暇で住まいについて考える時間を取ったり、暑さが和らいで物件見学がしやすくなったりするのが理由だ。

一方、1月と8月はマンションが売れにくい時期とされている。

マンション売却では一般的に3~6ヶ月の販売期間がかかるため、需要の高い時期に合わせて余裕を持った計画が必要だ。

税制を踏まえたタイミング選び

マンション売却のタイミングを決める上で、税制面の考慮も重要といえる。

なぜならマイホームや居住用財産を売却すると3,000万円の特別控除が適用される可能性があるからだ。

この特別控除を受けるには、売却した年の1月1日時点で所有期間が10年を超えていることなどの条件がある。

また、所有期間が5年を超える場合と5年以下の場合で、譲渡所得税率が異なることにも注意が必要だ。

5年超の長期所得の場合は20.315%、5年以下の短期所得の場合は39.63%となる。

このため、購入から5年経過後に売却する方が税負担が軽くなるのが特徴だ。

築25年を境に買主が受けられる税制優遇が変わるため、築年数が25年に近づいている場合はそれ以前に売却を完了させることを検討してほしい。

相続税に関しては、2025年問題と関連して相続による不動産売却が増加することが予想されている。

2024年には相続登記が義務化されており、相続不動産の売却が加速する可能性もあることに留意しよう。

\5年連続不動産査定サイトNO.1

※2024年9月20日-24日 「サイト評価に関する調査」より

マンションを相場より安く売却しないためのポイント

マンションを売却する際、相場より安く売ってしまうと本来得られるはずだった利益を失ってしまう。

また、マンション売却は人生で何度も経験するものではないため、知識不足から損をしてしまうケースも少なくない。

そこで、本章ではマンションを相場より安く売却しないための以下のポイントについて解説する。

  • 売却スケジュールに十分な余裕を持つ
  • 複数の不動産会社に査定を依頼する
  • 自分でも市場相場を調査する

これらの内容を知っておくことで、効率的にマンションを売却可能だ。

それぞれのポイントについて、以下で順番に見ていこう。

売却スケジュールに十分な余裕を持つ

マンションの売却を急いでいる場合、価格を下げてでも早く売りたいという気持ちになりがちだ。

標準的なマンション売却期間は、約3ヶ月程度となっている。

ただし、査定から売却活動開始までの準備期間や売買契約後から引渡しまでの期間も含めると、トータルで6ヶ月程度見込んでおくのが無難だ。

売れなかった場合のリスクを恐れて焦ってしまうと、相場より低い価格で妥協してしまうことがある。

特に物件が売れやすい2~3月や9~10月といった需要が高まる時期を狙うためにも、計画的に進めるのが重要だ。

売却活動だけでなく、その後の引っ越しや新居購入などのライフプランも含めて余裕を持ったスケジュールを立てることで、焦らずに適正価格での売却ができる。

複数の不動産会社に査定を依頼する

マンション売却において、複数の不動産会社に査定を依頼するのは重要といえる。

なぜなら、査定では不動産会社ごとに提示される査定額が異なることが一般的で、その差が数百万円になることも珍しくないからだ。

複数社に依頼することで、さまざまな査定額から判断してその物件のおおよその相場価格を知ることができる。

また、査定の手続きを通じて、単に予想される売却価格だけでなくマンションの売却に関連する様々な情報も得られるだろう。

不動産一括査定サイトを利用すれば、一度の申し込みで複数の不動産会社に査定を依頼することが可能だ。

査定額の比較だけでなく、各社の対応や販売戦略なども比較検討することでより良い条件での売却につながる。

ただし、相場より明らかに高い査定額を提示する会社は契約を取るための「おとり査定」の可能性があるため、注意が必要だ。

適正価格で売却するためには、査定額の根拠を詳しく説明してもらうようにしよう。

自分でも市場相場を調査する

不動産会社による査定額の妥当性を判断するためには、自分でも市場相場を調べておくことが重要だ。

国土交通省が運営する「不動産情報ライブラリ」では、不動産の取引価格や地価公示・都道府県地価調査の価格などをホームページ上で閲覧できる。

また、「レインズマーケットインフォメーション」は、国土交通省から指定を受けた不動産流通機構が運営しており、一般の方でも利用できるサイトだ。

これから売買しようと思っているマンション周辺の成約事例をもとに、ある程度の資産価値・相場をチェックできる。

大手不動産ポータルサイトでも、同じエリア内の似たような物件の売り出し価格を調べることが可能だ。

ただし、売り出し価格と実際の成約価格には差があるため、あくまで参考値として捉えてほしい。

不動産売却シミュレーターなどのツールを使えば、売却時の諸費用や手取り額も事前に把握できるだろう。

マンション売却にかかる費用は一般的に売却価格の3.5~4%程度であり、これらの費用も考慮した上で最終的な手取り額を計算しておこう。

\5年連続不動産査定サイトNO.1

※2024年9月20日-24日 「サイト評価に関する調査」より

マンション売却相場を理解すると適切な判断が可能!

本記事では、マンションの売却相場の推移・動向や地域別・築年数別の相場、調べ方について解説した。

2025年現在、マンションの売却相場は全国的に上昇傾向が続いており、売却を検討している人にとっては好機である。

マンション相場を調べるときは、一社だけでなく複数社に査定を依頼することが重要だ。

適正な価格を把握するためには、不動産一括査定サイトなら無料でマンションの売却価格が査定できるため、効率的に相場を確認できる。

リビンマッチやHOME4U、イエウールなどの不動産一括査定サイトを活用し、適正価格での売却を目指してほしい。

\5年連続不動産査定サイトNO.1

※2024年9月20日-24日 「サイト評価に関する調査」より

目次