- 信頼できる不動産買取業者の選び方が知りたい
- 買取業者と仲介業者の違いがわからない
- どのような時に買取業者を利用した方が良いのか知りたい
不動産の売却を検討しているものの、買取業者の利用が自分にとって最適な方法であるのか不安を抱いている方もいるだろう。
買取業者はスピード感を持った確実な売却が可能だが、適切な業者の選び方を知らないと失敗や損失のリスクがあるため注意が必要だ。
本記事では、不動産買取業者の特徴や利用するべき状況に加えて、失敗しないための選び方について解説する。
この記事を読めば自分に合った買取業者の選び方がわかり、おすすめの一括サイトで効率的に複数業者の比較検討ができるようになるため、ぜひ参考にしてほしい。
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※2024年9月20日-24日 「サイト評価に関する調査」より
不動産買取業者と仲介業者の違いとは?

不動産を売却するには買取業者と仲介業者を利用する方法があるが、それぞれの違いについて認識が曖昧な方もいるだろう。
本章では、買取業者と仲介業者の違いについて、以下の3つの観点で解説する。
- 不動産買取業者の特徴
- 仲介業者との違い
- 不動産買取の種類
これらの内容を把握しておけばどちらに依頼するべきか判断可能なため、ぜひ参考にしてほしい。
それぞれの違いについて、以下で順番に見ていこう。
不動産買取業者の特徴
不動産買取とは、買取業者に物件を買い取ってもらう売却方法のことだ。
買取業者は売主から物件を買い取って、リフォームやリノベーションを施した後に一般消費者へ再販している。
買取業者にとって買取は「仕入れ」にあたり、解体を含む修繕を見込んで買取を行う。
そのため、買取価格に売主が納得さえすれば買取が成立し、すぐに売却手続きへ進められる点がメリットといえる。
また、買主である買取業者が購入価格と日程を決定するため、売却価格と時期についての確実性が担保されているのも特徴だ。
ただし、買取業者はリフォーム費用や広告費などを負担するため、仲介業者と比べると売却価格は安くなってしまうことは留意しておこう。
仲介業者との違い
買取業者と仲介業者との主な違いは、以下のとおりだ。
項目 | 買取業者 | 仲介業者 |
---|---|---|
買主 | 買取業者 | 一般消費者 |
売却の確実性 | 高め (不動産会社が直接購入) | 低め (買主に依存) |
売却価格 | 安め (周辺相場より1〜3割ほど安い) | 高め (周辺相場に準ずる) |
仲介手数料 | なし (仲介なし) | あり (仲介あり) |
売却の手間 | 少ない (内覧対応・価格交渉なし) | 多い (内覧対応・価格交渉あり) |
売却までの期間 | 短い (数週間程度) | 長い (需要次第) |
仲介業者による売却とは、買主をあっせんして一般消費者へ直接売却する方法だ。
仲介を利用する場合、売却までの期間は3ヶ月から半年ほどかかり、仲介手数料も発生する。
一方、買取業者は買主を探す必要がなく、すぐに売却手続きを進められ仲介手数料を支払う必要がないのが特徴だ。
ただし、買取業者は購入後に物件を修繕して再販するため、売却価格は市場価格より1〜3割ほど安くなる傾向にある。
買取業者は仲介業者と比べて早く現金化できるメリットがあるものの、売却価格が安めであることは覚えておこう。
不動産買取の種類
不動産買取には「即時買取」と「買取保証」の2種類があり、売主の状況に応じて適した方法を選択することが重要だ。
ここでは、以下の2つの項目について解説する。
- 即時買取
- 買取保証
これらの内容を理解することで、どの方法を採用している買取業者を選ぶべきか判断できる。
それぞれの項目について、以下で詳しく見ていこう。
即時買取
即時買取とは、買取業者に物件を直接かつ迅速に買い取ってもらう売却方法のことだ。
売却から引き渡しまでの期間は、早くて1週間から1ヶ月ほどで完了することもある。
ローンの返済やライフイベントなどでまとまった資金が必要な場合や、離婚・相続などで早急な売却が必要な場合に適した方法といえるだろう。
さらに、仲介が必要がないため手間とコストがかからず、売却活動の負担を軽減しながらスムーズな取引が可能だ。
即時買取は資金力のある買取業者が対応するケースが多く、契約破棄などのリスクが低い点も安心材料となる。
買取保証
買取保証とは、買取と仲介を合わせた売却方法のことだ。
買取保証は最初に仲介市場で売却活動を行い、一定期間を過ぎても売却できなかった際に最終的に仲介していた業者が買い取る仕組みのことをいう。
よって、仲介の期間中に買主が見つかれば市場価格での売却が可能だ。
買取保証は売却に緊急を要する訳ではないものの、期日までに売却が必要な人やより高く売りたい人におすすめの方法といえる。
最終的には期日までに売却できるため、確実性の高さと現金化のスケジュールが立つことによる安心感が魅力だ。
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こんな時は不動産買取業者を選ぼう

不動産買取業者については理解できたものの、どのような場合に利用するべきか知りたい方もいるだろう。
ここでは、買取業者を活用するのに適した以下の5つの状況について解説する。
- 相続税の納付のために現金が必要な場合
- 借金返済のために現金が必要な場合
- 住まいを買い替える場合
- 売れにくい物件を手放したい場合
- 事故物件を売却する場合
- 離婚時に売却が必要な場合
- 周りに知られずに物件を売却したい場合
これらの内容を把握しておけば、買取業者の特徴を活かしながらスムーズに売却が進められるため、ぜひ参考にしてほしい。
それぞれの状況について、以下で順番に見ていこう。
相続税の納付のために現金が必要な場合
相続税の納付に必要な現金を用意する場合に、買取業者を利用するケースがある。
相続税は、相続の開始を知った日から10ヶ月以内に現金での一括納付が原則だ。
物納や延納には厳しい要件があるため、不動産を売却して納付期限までに資金を確保する場合が多い。
仲介で売却する場合は、売りに出してから契約成立まで短くて3ヶ月、契約から引き渡しまでさらに1ヶ月かかるのが一般的だ。
そのため、納付期限に応じて以下のように売却方法を選択することをおすすめする。
- 納付期限が5〜6ヶ月以上
- 仲介売却
- 納付期限が4ヶ月以上
- 買取保証
- 納付期限が4ヶ月未満
- 即時買取
複数の相続人がいるなら遺産分割の協議に時間がかかるケースが多く、短期間で確実に不動産を売却し現金化したい場合は買取業者の利用を検討すると良いだろう。
借金返済のために現金が必要な場合
借金の返済が迫っている場合にも、不動産買取業者を利用するケースが多い。
なぜなら短期間で売却し現金化できるため、借金返済の期限までに資金調達ができるからだ。
また、一部の買取業者の中には「リースバック」のサービスを提供している。
リースバックとは?
不動産会社が不動産を買い取り、売主が賃貸契約を結んでそのまま住み続けられる仕組みのことをいう。
リースバックはまとまった資金がすぐに必要であるものの、急な引っ越しができないといった事情がある方に適した売却方法だ。
さらに、売却後に自宅を再購入できる「買い戻し優先権」が付いている場合もある。
ただし、買い戻しの際は業者の指定する期間内かつ、売却価格より10〜30%高い金額を支払う必要があるため注意してほしい。
住まいを買い替える場合
不動産買取業者の利用で、住まいの買い替えがスムーズに進む場合もある。
買取では引き渡しまでの準備が整っていれば、契約から引き渡しまですぐに進められ、早くて1週間から1ヶ月で売却可能だ。
一方、仲介業者の場合は売却までの期間が不透明で、確実に売却できるといった保証がないため、売却時期のコントロールができないといった懸念点がある。
仮に、今の住まいの売却と新居の購入時期にズレが生じれば、仮住まいへの引っ越しや二重の住宅ローン返済に苦しむ恐れがあるため注意してほしい。
買取は物件の売却と新居購入の時期をコントロールしやすく、住まいの買い替えをスムーズに進めたい方におすすめの売却方法といえる。
売れにくい物件を手放したい場合
以下のような売れにくい物件を手放したい場合も、買取業者であれば売却可能だ。
- 築古
- 空き家
- 解体が必要な物件
このような物件は老朽化により建物の状態が悪かったり、現行の耐震基準で建てられていなかったりするため、取り壊しなどを含めた多額の修繕費用がかかってしまう。
仲介業者を介して売却した場合は買主が費用を負担するのが一般的で、上記のように修繕費用が発生する物件は購入されにくいのが実情だ。
一方、買取業者は取り壊しなどを含めた修繕費用の全てを負担して購入してくれるため、売れにくい物件であっても売却できる可能性がある。
ただし、買取価格は再販価格から修繕費用や利益を差し引いた金額以下になり、取り壊しが不要な物件に比べると相当安くなると覚えておこう。
事故物件を売却する場合
事故物件を売却する場合も買取に出されるケースが多い。
事故物件とは、自殺や殺人事件・事故死・孤独死・火災などで人が亡くなり、特殊清掃が行われた物件のことをいう。
このような物件は心理的瑕疵(かし)がともない、物件の購入者がなかなか現れないため売却しにくい物件といえる。
心理的瑕疵(かし)とは?
不動産取引をする上で「この物件に住みたくない」と思わせるようなネガティブな情報や出来事を指す。
仲介業者を利用して事故物件を売却する場合は買取価格は相当安くなり、販売期間も長くなるのが一般的だ。
しかし、買取業者であれば買取価格はさらに安くなるものの、すぐに売却可能なため固定資産税など維持費に関わる負担を軽減できる。
そのため事故物件をすぐに売却したい方や、管理コストを重荷に感じる場合は買取業者への売却を検討すると良いだろう。
離婚時に売却が必要な場合
離婚時に売却が必要な場合にも買取業者の利用が適している。
離婚にともなった住宅ローンの連帯債務や連帯保証人の解消には、不動産を売却して債務を返済する必要があり、離婚後にマイホームを売却するのはよくあるケースだ。
買取業者であれば仲介業者よりも早く売却でき、離婚後に元パートナーと連絡を取り合う必要がなく、早く関係を解消できるだろう。
また、物件の売却代金を現金化することで、より公平な財産分与が可能になるのも離婚時に買取業者を利用するメリットの一つだ。
家やマンションは厳密な財産分与が難しいため、売却による現金化で金銭面のトラブルを回避できるだろう。
離婚時のスピーディーな物件売却や財産分与を厳密に行いたい場合は、買取業者での売却をおすすめする。
周りに知られずに物件を売却したい場合
不動産買取業者を利用することで、周りに知られずに物件を売却可能だ。
仲介業者では、売却活動において物件情報をチラシやインターネット上に公開することが多いため、物件を売却していることを周知されてしまう。
また、仲介は購入希望者に内覧の対応が必要になり、業者や一般消費者の出入りがあることで近所に物件の売却が知られやすくなることが考えられる。
しかし、買取の場合は不動産会社が買主になるため売却活動自体が行われず、情報の掲載・内覧対応が不要になるのは大きなメリットだ。
特に、近隣トラブルなどがあって物件を売却したい場合は、買取業者を利用すると良いだろう。
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信頼できる不動産買取業者の選び方

不動産買取業者といっても数多く存在するため、どのような基準で選べば良いかわからない方もいるだろう。
ここでは買取業者の選び方について、以下の5つの観点から解説する。
- 得意とする物件の種類を確認する
- 経験と実績の豊富な買取業者を選ぶ
- 口コミや評判を確認する
- 自分に合った買取サービスを提供している業者を選ぶ
- 複数の業者に査定を依頼する
これらの内容を把握しておけば、物件の売却における失敗を防いだ上で信頼できる買取業者への依頼が可能だ。
それぞれの項目について、以下で順番に見ていこう。
得意とする物件の種類を確認する
数ある不動産買取業者の中から最適な会社を選ぶためには、得意とする物件の種類を確認することが重要だ。
不動産には戸建て・マンション・土地などの種類があり、買取業者は主に以下のケースに区別される。
- マンションのみを扱う買取業者
- 戸建てを中心に他の物件・土地を扱う買取業者
マンションのみを扱う業者に戸建ての買取を依頼した場合、断られてしまったり赤字リスクを恐れて買取価格を低めに提示されたりする可能性がある。
一方、マンションの売買を専門とした買取業者に依頼すれば、市場の適正価格、またはそれ以上の価格で査定してもらえるだろう。
そのため、物件をできるだけ高く売りたいのであれば、得意とする物件種別に該当する買取業者への依頼をおすすめする。
経験と実績の豊富な買取業者を選ぶ
不動産を売却する際は、対象地域で経験と実績が豊富な買取業者を選ぶことをおすすめする。
なぜなら、買取業者は転売を目的としたビジネスモデルなため、その地域の相場を正確に把握していなければ適正価格で買取・売却できないからだ。
物件のある地域に不慣れな買取業者は、赤字リスクを懸念するあまり買取価格を低めに設定する傾向がある。
また、買取実績が少ない業者ほど買取に慎重になり、買取価格を低めに提示するケースが多い。
経験と実績が豊富で対象地域に特化した買取業者を選ぶことで、より高額な物件売却ができるだろう。
口コミや評判を確認する
買取業者を選ぶポイントとして、実際の利用者の声も確認してみよう。
不動産会社の中には売主をだまして安く買って転売する悪徳業者も存在し、信頼性の高さを見極めることが重要だからだ。
口コミや評判は以下の方法で確認できるため、ぜひ参考にしてほしい。
- 不動産会社の口コミ・評判サイト
- Google Maps
- X(旧Twitter)
不動産会社のホームページにも利用者の口コミが掲載される場合もあるが、良い口コミばかりが掲載される傾向にあるため参考になりにくいのが実情だ。
よって、上記のような外部サイトの方がより客観性のある評価を確認でき、買取業者を選択する判断材料になるだろう。
ただし、口コミや評判は主観的な書き込みが多くなる傾向にあるため、全てが正しい情報ではないことも留意しておこう。
できるだけ多くのサイトを利用し、口コミ・評判を参考にして買取業者を選ぶことが大切だ。
自分に合った買取サービスを提供している業者を選ぶ
買取業者を選ぶ際に、自分に合った買取サービスを提供しているかどうかにも注目しよう。
買取に関連する主なサービスは、以下のとおりだ。
- 即時買取
- 買取保証
- リースバック
- つなぎ融資
- 不用品処分サービス
即時買取・買取保証・リースバックは前述したとおりで、売却希望時期や引っ越し状況に応じて選択するのがおすすめだ。
また、注文住宅への住み替えにより、不動産の売却よりも先に建築費用などの支払いがある場合はつなぎ融資を利用して費用を支払う方法もある。
つなぎ融資とは?
不動産の買い替えにおいて、住宅ローンの融資の前に物件の支払いが発生した時に一時的な資金不足を補う短期の融資のことをいう。
さらに、不用品処分サービスを扱っている業者であれば、物件を手放すにあたって不要な家財道具を処分する手間や費用を抑えて廃棄できるといったメリットもある。
このようなサービス内容は買取業者によって異なるため、自分に適した業者を選ぶと良いだろう。
複数の業者に査定を依頼する
信頼できる不動産会社を選ぶためには、複数の業者に査定を依頼して比較することをおすすめする。
なぜなら、複数業者を比較することで、各社の得意分野やスタッフの対応力を見極められ、業者を選ぶ判断材料になるからだ。
また、不動産会社によって査定価格に差があり、物件の適正価格や相場を把握するためにも複数業者への査定依頼は重要な作業項目だといえる。
多少の手間はかかるものの、最低でも4〜5社程度に査定を依頼して物件の買取価格を比較検討すると良いだろう。
その際は、不動産一括サイトを利用すれば一度に複数業者への査定依頼ができ、効率的に比較検討が可能だ。
記事の後半では、おすすめの不動産一括サイトを紹介しているため、ぜひ参考にしてほしい。
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不動産買取業者を選ぶメリット・デメリット

不動産買取業者を利用する前に、メリットとデメリットを把握して十分に検討したいという方もいるだろう。
ここでは、以下の2つの項目について詳しく解説する。
- 買取業者を選ぶメリット
- 買取業者を選ぶデメリット
これらの内容を把握することで、物件の売却において買取業者の利用が自分に合っているのか判断可能だ。
それぞれの項目について、以下で順番に見ていこう。
不動産買取業者を選ぶメリット6つ
まずは不動産買取業者を選ぶメリットを把握して、物件売却における目的と合致しているか理解することが大切だ。
- 短期間で売却が完了するため現金化が早い
- 内覧対応を省ける
- 仲介手数料がかからない
- 契約不適合責任が免除されることが多い
- 内装のリフォームなどの対応が不要
- 契約破棄がなく確実に売れる
これらの内容を把握することで、メリットを活用した物件売却が可能になるため、ぜひ参考にしてほしい。
それぞれの項目について、以下で順番に見ていこう。
メリット1.短期間で売却が完了するため現金化が早い
短期間で売却が完了するため現金化が早いのは、買取の大きなメリットだ。
仲介による売却の場合、売却期間は3ヶ月から半年程度かかるのが一般的で、買主が見つからなければ1年以上売却できないこともある。
また、買主は一般消費者であるため、借入金が準備できないなどといった理由で契約を撤回される可能性があるのも実情だ。
一方、買取を行う不動産会社は資金力がある場合が多く、売却の確実性が高いことから数日から1ヶ月の短期間で売却と引き渡しが完了する。
短期間でまとまった現金を作りたい方にとって、契約の確実性の高さやスピード感のある売却は大きなメリットといえるだろう。
メリット2.内覧対応を省ける
買取は売却活動による一般消費者への内覧対応を省くことが可能だ。
不動産会社が買主であるため、業者が物件を1回見に来るだけで内覧対応が完了する。
仲介の場合は購入希望者が現れる度に内覧対応が必要になり、住みながら売却する方にとっては大きなストレスになることもあるだろう。
面倒な内覧対応を省けるのは、買取業者を選ぶメリットといえる。
メリット3.仲介手数料がかからない
仲介手数料がかからないのも、買取業者を選ぶメリットの一つだ。
買取の場合は不動産会社が買主になるため、仲介手数料は必要ない。
一方、仲介業者の仲介手数料は売却価格に応じて決められ、不動産会社によって多額の手数料を請求されることもある。
たとえば、売却価格3,000万円の物件の場合、仲介手数料は100万円程になることもあり、売却にかかる損失が大きいといえるだろう。
売却によるコストをできるだけ抑えたい方は、買取業者への依頼がおすすめだ。
メリット4.契約不適合責任が免除されることが多い
買取業者に買い取ってもらった場合、契約不適合責任を免除されることが多い。
契約不適合責任とは?
売買契約や請負契約において、引き渡された目的物の品質や品目が契約内容と合致しない場合に売主が買主に対して負う責任をいう。
たとえば、仲介業者を介して一般消費者が物件を購入した場合、契約内容に記載がなかった物件の欠陥が発覚した際に売主へ契約不適合責任が問われる。
契約不適合責任が問われる主な欠陥は、以下のとおりだ。
- 水漏れ
- シロアリ被害
- 物件の傾き
- 土壌汚染
築年数が古い中古物件ほど経年劣化により欠陥が生じる可能性が高いため、売買後の保証責任が免除になる特約を付けることが多い。
ただし、必ず契約不適合責任が免除になる訳ではないため、契約時に特約事項の記載があるかしっかり確認しよう。
メリット5.内装のリフォームなどの対応が不要
不動産買取業者に依頼する際は、売却前のリフォームなどの対応は不要だ。
買取ではリフォームを前提に物件を買い取られるため、物件に損害部分があったとしてもそのまま売却できる。
一方、仲介の場合は買主である一般消費者が負担することになるため、売却前に内装やリフォームの対応をしないと物件が売れにくい可能性が高い。
ただし、リフォームしたからといって販売価格に転嫁できるとは限らず、損失のリスクがあるためリフォームをせずに売却した方が得だといえる。
そのため、内装やリフォームが必要なくらい物件に欠陥がある場合は、買取業者を利用した売却がおすすめだ。
メリット6.契約破棄がなく確実に売れる
不動産買取に依頼すると、契約後に確実に売れるのもメリットの一つだ。
買取は資金力のある不動産会社が買主であるため、一般消費者の買主と比べて契約破棄のリスクが極めて低いといえる。
また、買取業者の提示する買取価格は売却の確約となり、その金額で確実に売却可能だ。
そのため、物件の買い替えや特殊な事情により期日までに必ず物件を手放す必要がある方は、より確実に売れる買取業者の利用をおすすめする。
不動産買取業者を選ぶデメリット5つ
不動産買取業者を選ぶメリットを理解したら、さらにデメリットを把握して買取業者の利用が自分にとって最適であるのか検討しよう。
- 仲介と比べて売却価格が低くなる可能性がある
- 価格に対する納得感が生まれにくい
- 高く買ってくれる買取業者を見つけにくい
- すぐに引っ越しが必要
- 物件によっては買取を断られる場合もある
これらの内容を把握することで、物件売却における失敗や大きな損失を回避して、適切な売却方法を選定可能だ。
それぞれの項目について、以下で詳しく見ていこう。
デメリット1.仲介と比べて売却価格が低い可能性がある
買取は仲介と比べて売却価格が低い可能性があるのは大きな懸念点だ。
一般的に、買取の価格は市場価格の7〜8割程度で、物件を高く売りたい方にとっては不向きな売却方法といえる。
売却価格が低い理由は、不動産会社が物件のリフォームや広告などの再販コストを考慮しているからだ。
これらの費用は買取業者が全て負担し、転売益を踏まえた買取価格を提示されるため実際の売却価格は相当安いと感じるだろう。
早く確実に売却したい場合は買取が適しているものの、高額で売却したい場合は仲介での売却の検討をおすすめする。
デメリット2.価格に対する納得感が生まれにくい
価格に対する納得感が生まれにくいのは、買取業者に依頼するデメリットといえる。
買取では不動産会社が提示する金額がそのまま買取価格になるため、適正な相場がわかりにくいのが実情だ。
また、買取業者によって提示する買取価格は異なり、安い価格で提示されたことに気づかなければ損をする可能性も考えられる。
一方、仲介では相場に準じた買取価格を提示されるため、買取よりも納得感のある価格で売却できるだろう。
デメリット3.高く買ってくれる買取業者を見つけにくい
物件を高く買ってくれる買取業者は見つけにくく、高額での売却は難しいといえる。
買取では物件の修繕費用を負担する代わりに、利益を上乗せして転売するため買取価格が相当安くなってしまうためだ。
さらに、売主から安く買い取れればより多くの利益を得られるため、市場価格よりも買取価格を低く提示されることも多い。
ただし、買取業者ごとに提示する買取価格は異なるため、できるだけ複数業者へ査定依頼をして比較検討することが大切だ。
デメリット4.すぐに引っ越しが必要
買取で物件を売却した場合、売却後すぐに引っ越しが必要だ。
買取では売買契約を結んでから引き渡しまで、早くて1週間から1ヶ月程度で完了することもある。
そのため、物件の買い替えで売却する場合は、売却から引き渡しまでの期間が短いため売却しながら新居を探すようなことは難しい。
買取業者を利用する際は新居購入の目処が立ち、いつでも引っ越しができる状態になってから売却の契約を結ぶことが必要だ。
ただし、引き渡し期間は買取業者によって異なり、売却契約後から余裕を持たせた引き渡し猶予期間を設ける業者も存在する。
買取業者へ査定依頼する際は、買い替えを目的とした売却であることを伝えた上で、引き渡し期間もあわせて相談すると良いだろう。
デメリット5.物件によっては買取を断られる場合もある
買取であっても、物件によって買取を断られる場合もある。
買取業者は売主から買い取って一般消費者へ転売するビジネスモデルなため、利益が見込めない物件は損失リスクを避けるために買取を断るからだ。
買取業者が買取を断る物件として、以下の4つの特徴が挙げられる。
- 再販の見込みがない物件
- 解体などの修繕費用が高く利益が出ない物件
- 法令上の制限で再建築できない物件
- 事件で人が亡くなった物件
買取は仲介よりも買取条件の幅は広いものの、買い取る基準は不動産会社によって異なるため、全ての物件が必ず売却できるとは限らないため注意しよう。
また、これまで解説したデメリットを回避するためには、一括査定サイトを利用した複数業者への依頼が重要だ。
次の章では、おすすめの不動産一括サイトを紹介しているため、自分に合った買取業者を見つける方法として、ぜひ参考にしてほしい。
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不動産買取業者を探すなら一括査定サイトが便利

複数業者への査定依頼をした方が良いことは理解できたものの、時間も手間もかかるため上手く進められないといった悩みを持つ方もいるだろう。
しかし、不動産一括サイトを利用すれば一度に複数業者へ査定依頼ができ、効率的に比較検討が可能だ。
そこで、本章では以下のおすすめ一括サイトについて詳しく解説する。
- リビンマッチ
- HOME4U
- イエウール
これらの一括サイトを押さえておけば、自分に合った買取業者を効率的に見つけられ、買取業者選びの失敗を避けられるため、ぜひ参考にしてほしい。
それぞれの一括サイトについて、以下で順番に見ていこう。
リビンマッチ|加盟社数2,100社以上で地元に特化した情報や対応力がある

リビンマッチは売却・買取・賃貸・リースバックなど、幅広いサービスを提供する一括査定サイトだ。
東証グロース市場に上場し、運営歴20年以上の老舗サイトとして信頼性が高く安心して利用できる。
- 加盟社数2,100社以上で全国の不動産会社に対応
- 対応できる物件種別の種類が豊富
- 地方の地場に強い不動産会社の取り扱いがある
- プライバシーマークを取得している
プライバシーマークとは?
個人情報の取り扱いが適切であると認められた事業者に付与されるマークをいう。
リビンマッチでは最大6社まで一括査定が可能で、効率的に不動産会社を比較検討できるのが魅力だ。
買取や売却以外にも賃貸・リースバックなど、多様なサービスの一括査定にも対応しており、幅広いユーザーに適している。
また、取り扱う物件はマンション・戸建て・土地・一棟アパート・マンションなどはもちろん、店舗・工場・倉庫など幅広い種類に対応しているのも特徴だ。
リビンマッチは24時間いつでも無料で利用可能で、パソコンやスマホから4つの項目を入力するだけで最短45秒で査定依頼ができる。
「不動産査定サイト認知度」「使ってみたい不動産査定サイト」で5年連続No.1を獲得した実績があるため、特におすすめの一括査定サイトだ。
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HOME4U|信頼度と安心感が強い業界最老舗の不動産一括サイト

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NTTデータグループが運営しており、セキュリティ性が高く安心して利用できる。
- 累計査定数65万件以上の実績がある
- 最大6社まで一括査定可能
- 最短1分で査定依頼が完了
2001年から運営を開始した業界最老舗で、優良不動産会社のみを選定しており、信頼性の高さが魅力だ。
物件情報などは選択式で簡単に入力できるため、最短1分で査定依頼まで簡単に進められる。
実績が豊富で安心感のある大手一括サイトを利用したい方は、HOME4Uの利用がおすすめだ。
イエウール|優良不動産会社を多く取り扱う一括査定サイト

イエウールは、全国2,600社以上の不動産会社と提携する一括査定サイトだ。
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イエウールは47都道府県に対応しており、大手不動産会社から地元密着型の優良不動産会社まで厳選して取り扱っている。
過去にクレームの多かった提携先は排除されているため、悪徳企業にだまされる心配がなく安心して利用可能だ。
イエウールの公式サイトには利用者の口コミが掲載されており、評判を確認した上でサイトの利用を検討してみると良いだろう。
不動産買取業者は早く現金化したい人や売りにくい物件の売却におすすめ!

本記事では、不動産買取業者の特徴や選び方について解説した。
不動産買取業者は、売主から物件を買い取って一般消費者へ転売するビジネスモデルで、仲介業者は買主を斡旋して物件を売却するビジネスモデルだ。
買取業者は、売却にかかるまでの期間が短く売却と現金化の確実性が高いため、早く物件を手放したい方やまとまった資金を作りたい方に向いている売却方法といえる。
ただし、買取価格は買取業者の再販コストを考慮した上で提示されるため、仲介業者よりも相当安くなってしまうといった点を理解した上で利用を検討しよう。
買取業者によって専門性・実績・買取価格・サービス内容が異なり、複数業者への査定による比較がより良い売却への鍵となる。
その際は、業者ごとの比較検討が気軽にできる不動産一括サイトを利用することで、自分に合った不動産会社を効率的に選定可能だ。
本記事で紹介した一括サイトは、豊富な査定実績があり利用者満足度の高いサイトであるため、ぜひ査定依頼を利用して比較検討に役立ててほしい。
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不動産買取業者の選び方に関するよくある質問

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